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源氏物語誕生の秘話

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「源氏物語」がいかにできていったか、紫式部の人生と合わせて書いていきます!
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記事一覧

第50回 香子の企み

3月、花の宴に事寄せて、一条院に再出仕した香子に道長も倫子も丁重でした。倫子は自分の姪の…

高堀 枝裕二
7か月前
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第147回 源氏物語講演会

高堀 枝裕二
10か月前
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第146回 『源氏物語誕生』を6月17日16時まで無料キャンペーン!

6月13日、明石の大蔵コミセンで「源氏物語と明石」という講演をするのに付随して、拙著を無料…

高堀 枝裕二
10か月前
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第145回 明石で源氏物語講座

来れたらどうぞ!(笑)

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第144(最終)回 侍J優勝おめでとう!明日からこちらも新しいシリーズ始めます!

昨日の準決勝メキシコ戦も痺れましたが、今日の決勝アメリカ戦もドキドキしました!最後の9回…

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第143回 白河上皇の溺愛する皇子と皇女

昨日(20日)来年の大河ドラマ「光る君へ」の追加キャストの発表がありました。そこで私が注目…

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第133回 応徳4年の出来事(2)

正確には応徳4年は4月に寛治(かんじ)と改元されているので、今からの出来事は寛治元年の出来事となります。 7月7日、道長の最後の生き残り、尊子が85歳で亡くなります。高松方の二番目の姫(全体では五女)で、ただ一人皇室関係ではない源師房(具平親王の子)の妻となりましたが、優秀な息子、源俊房・顕房は兄弟で左右大臣となり、娘麗子は摂関家の師実の妻となり、後嗣師通を産んでいます。 また顕房の娘賢子は師実の養女となって、白河天皇の寵愛を受け、現在の堀河天皇を産みました。ですから尊子は

第132回 応徳4年の出来事(1)

父後三条院の遺命に背いてまで我が子堀河天皇の即位を成し遂げた白河上皇は翌年応徳4(1087:…

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第131回 白河天皇の企み

最愛の中宮賢子を亡くした白河天皇は悲嘆に暮れていましたが、やがて賢子の忘れ形見の善仁親王…

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第130回 二人の賢子の死

香子(紫式部)の娘賢子は長命だった様です。そして18歳で大宮彰子の元で女房となり、若い時に…

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第129回 『栄花物語』続編の開始か?

白河天皇が第一皇子を亡くして失意の頃、大宮彰子の三回忌も過ぎて、『栄花物語』30巻の続編を…

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第128回 白河天皇。皇子の死

大宮彰子が亡くなる前に、白河天皇の最愛の中宮賢子は懐妊していました。天皇は修法で名高い園…

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第127回 彰子と頼通の死

東宮生活24年。そして在位5年。数々の革新的な政治をして譲位してから僅かに5カ月で後三条上…

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第126回 後三条天皇の譲位と崩御

延久4(1072)年正月29日、前関白・頼通(81歳)は宇治平等院にて出家します。様々な思いが胸に去来した事でしょう。 その年の12月8日、後三条天皇(39歳)は東宮貞仁親王(20歳)に譲位し、新東宮に昨年生まれたばかりの実仁親王をつけます。親王の母は源基子で不運は小一条院の孫であったので、藤原氏の勢力低下を更に考えたものでしょう。そして院政の基をしようとしたと思われます。 貞仁親王は白河天皇となりました。蔵人に母方の同い年の従兄弟・公実を登用します。後年、公実の末の娘・璋