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俺も、もう少しだけ、美少女としてVRChatをしてみたかった。

(※以下、読み手の精神状態によっては嘲り/中傷と受け取られかねない表現があるかもだが、記載した文章以上の他意は一切ない。俺たちのインターネットはもっと優しい)


俺も、もう少しだけ、美少女としてVRChatをしてみたかった。
でもきっともう出来ないだろう。それをするには余りにも現実に寄り過ぎてしまった。

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VRChatを始めてもう1年と4ヵ月ほどだろうか。
酒を片手に毎晩のように楽しくやっているが、ほぼほぼ人にJoinしないという非常に閉鎖的な遊び方をしているためか、未だKnown Userという有様。
流石にと思い今年に入ってからはたま~にPublicに行ったりフレンドにJoinしたりとしており、おかげさまで少し交友が広がった(皆さんありがとう)

単一コミュニティから外を見るようになり、最近はよくカルチャーショックを受けている。皆、アバタースキンシップが多い。
無論、おもしろラインの上でのアバタースキンシップは俺もするが、彼女ら(と表現する)はコレが日常ですよと言わんばかりに身体を寄せ合い、頭や頬を撫で合ったりとしている。
これら目撃するたびワオと思い、俺には出来ないなぁと思っている。

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俺もそういったVRChatの経験が無いわけではないのだ。よく覚えている。
HMDを購入してまだ1か月以内くらいの頃、日本家屋ワールドにてLuaちゃんで一人オモコロチャンネルの動画を見ていた時。
手当たり次第にフレンド申請していたうちの一人が少々際どめのアバターでJoinしてきて、俺を見つけるや否やものすごい至近距離で見つめてきたのだ。

まだVRChatの特別感でふわふわしていた自分は「これがVR……!」と思い、動画プレイヤーから流れる永田氏の怒声を聞きながら30分ほど無言で顔を撫で合っていた。正直良い体験が出来たなぁと今でも思っている。

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それからそういった体験は一切無いまま、VRChatは特別から日常となり、アバターと自己の境界は徐々に曖昧になっていった。
特にアバターと自己の境が無くなったと感じたのは、フルトラ導入以降だろうか。自分の姿勢がVRChatにそのまま反映されるようになったことで、そこにいるのは可愛い外見をしただけの紛れもない"俺"となっていた。

"俺"が、どうして美少女を撫でたり、触れそうな位置まで来た美少女顔面を堪能できようか。そんなキモ~いことは無理無理なのである……

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エルデンリングに疲れたら、俺は今日も酒を片手にVRChatに行くだろう。
インスタンスを立てて動画を見ながらだらだらして、寂しくなったらJoinしたりもするだろう。
毎晩楽しいVRChatをしているし、フレンドにも恵まれていると思う。


でも、嗚呼。
少し、もう少しだけ、美少女としてVRChatを遊んでみたかったかもしれない。

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