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【コラム】薬の副作用について、積極的に参照すべき情報

 この【コラム】では、主にOTC医薬品の有効性に関するエビデンスについて解説をしてきました。
 
薬の有効性について、積極的に参照すべき情報の特徴【前編】
薬の有効性について、積極的に参照すべき情報の特徴【後編】
 
 一方で、OTC医薬品販売の実務においては、副作用に関する疑問も多く生じることかと思います。高齢者に対して使用しても副作用は出ないのだろうか?この成分には〇〇という副作用が知られているけれども、実際のところはどうなのだろうか?…………などなど、疑問の内容も様々だと思います。
 
  とはいえ、食塩でさえ過量に摂取すれば副作用が生じます。副作用がある?という問いは、その意味でナンセンスなわけです。
 
 副作用に関する疑問と向き合う際に大事なことは、「副作用があるかどうか」ではなく、「どのような人(危険因子の把握)で、どの程度(効果量の把握)のリスクが心配されるか」という視点です。今回の【コラム】では、OTC医薬品の副作用について、積極的に参照すべき情報の特徴を解説します。

どのような人で生じやすいのか?-危険因子の把握

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