FFF

腕に桜の舞い散る生首があった。
気持ち悪くなって燃やした。
トイレは汚かった。
吐きたくなって吐いた。


Fuck you
Please give me と書かれていた。
そこには自由があった。
自由があったから死にたくなった。
死にたくなった、という安易な言葉が自分を殺した。


凶器があった。
既に背中に達するくらい突き刺さっていた。
だから凄い勢いで引き抜いた。


綺麗な凶器だった。
切っ尖が光っていた。
血が余計に綺麗に見せていた。
血が綺麗だった。

だからそれをそのまま、

Fuck you
Please give me に突き刺した。


Fuck you
Please give me
が白い壁ごと消えた。


綺麗だった。
世界が綺麗だった。
背中に羽は生えなかったが自由だった。
Fuck you
Please give me を何度だって突き刺した。

飛んで行けなくても自由だった。

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