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楽団「トリカード・ムジーカ」とは

「トリカード・ムジーカ」とは

「トリカード・ムジーカ」とは、指揮者のシューチョこと小西収(こにししゅう)とその仲間の営む音楽合奏の形です。名前 Trikado Muzika はエスペラントで「音楽の編み物」。「音を編む・人と音を編む・人と人を編む」という3つの意味を込めています。人の手が、反復的で制約的なその動作によってかえって大いなる自由を得、毛糸玉一個からあの複雑な編み物を生み出すように、トリカード・ムジーカは、集う人の数と楽器に応じた自在な表現を伴った演奏をモットーとしています。

トリカード・ムジーカの活動

トリカード・ムジーカでは、月に1、2度のペースで「集い」(いわゆる「練習」)を開き、現在は弦楽四重奏+管楽器+ピアノという少人数の編成で、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスの交響曲などを演奏しています。トリカード・ムジーカの集いでは小編成によって大曲を演奏するため、当然、あれこれの「不足」や「制約」を伴います。それらの不足/制約を、奏者の熱量、合奏場の豊かな残響、指揮者の表現力、等々によって、十分補って余りある豊かな音楽体験を、普段から自らにもたらす(もたらすべく努める)こと。それ自体が、至福の時間となります。

楽藝の会

トリカード・ムジーカでは、普段の「集い」とは別に「「楽藝の会」(*)と銘打った発表会(いわゆる本番)を想定しています。実際に開いたのはまだ過去に一度だけですが、今後も開いていきます。けれども、トリカード・ムジーカでは、通常の多くの楽団よりは「普段」と「本番」の違いが曖昧です。その時その場で無理なく、ただし真摯に全力で演奏に我が身を捧げる─といって、大げさに何かを成し遂げるというよりは、編み物に夢中になるように没頭するといったら近いでしょうか─という点において、「集い」と「楽藝の会」の両者に大きな違いはありません。

*楽藝…ガクゲイ(単独ならガにアクセント [ga'kuge:] )と読みます。柳宗悦の「民藝」概念に触発されて考案した造語です。

ラ・トリカード・ムジーカ

トリカード・ムジーカでは、数回連続の“期間限定編成”の集い「ラ・トリカード・ムジーカ」を企画中です。ラ La とはエスペラントの定冠詞ですが、ここでは厳密な用法のつもりはありません。歌う子音「ラララ」の「ラ」だと思ってもらってもかまいません。「ラ・トリカード」期間中は、初めての方にも参加しやすい形で広く多く奏者を募り、そうして集ってもらったみなさんともトリカード・ムジーカの豊かな時間をぜひ一緒に過ごしたく思います。ご興味を持たれた方はこの機会にぜひご参加下さい。募集パート等、詳細は SNSでお知らせしていく予定です。どうぞよろしくお願い致します。

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