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ゲームが下手で。

スーパーマリオは、得意ですか?

ファミコンが流行ったのは、私が小学生時代。ブラウン管のテレビに、有線でガチャコンとカセットをぶっ刺すファミコン。

私は、ゲームが下手くそだ。

私の操るマリオは、
「テテテッテッテテッテン」と軽快に1-1が始まったとたん、クリボーに勢いよく突っ込んでいく。ジャンプのタイミングがおそい。
おっきくなっても、すぐちっちゃくなる。
タイミングよくジャンプができないゆえ、ブロックにも登れず、地面に落ちていく。

「テッテッテ、テレレテレレテレレーーン」
GAME OVER

大人になったとて、それは上手くなっているはずもない。

子どもたちの遊ぶSwitchで、私のマリオはキノコを追いかけるがためにイガイガに当たって命を落とすのだ。

何してんの?

そんな、鈍臭いやつだったのか。
なぜそんなところで命を落とすのか。
無駄にジャンプするな、なぜ今ヒップドロップをしたのだ。

一方、三女操るルイージである。
颯爽とかけめぐり、大きくなるも小さくなるももっと小ちゃくなるも自由に、なんなら雲の上の敵を蹴落とし雲をも乗りこなす始末。

かっこよ。

鈍臭い私のマリオは、シャボン玉の中で、プカプカとついていく。
そして、ゴール間際に、シャボン玉からでて、ゴールフラッグをタッチしたあと、

「サンキュー!」とばかりにルイージと肩を並べて、帽子をとりながら一礼するのだ。

足でまといな私のマリオ。

鈍臭い私のマリオ。

雲の世界も、氷の世界も、大きなキノコの世界も、火のふく熱々のお城の中も、楽しいワールドがたくさんあるのに。

「もーやらない!」
とコントローラーを次女に預ける。

もしもこの先、メタバースが進んで、私のアバターがみなさんと、素敵なワールドで交流することになったら。私のアバターはきっと、思わぬ方向を突然向いてみたり、ジャンプもままならない鈍臭いヤツです。壁を向いているかもしれません。やたらジャンプをしているかもしれません。

根はいいヤツです。

ゲームが下手くそなだけです。







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