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文章を書くのが苦手なnoto初心者カレイの煮付けが参考にしていく記事をまとめる
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人を動かす文章のつくりかた

 見ず知らずの誰かに考えを伝えるのは難しい。その考えで誰かを動かすのはもっと難しい。  僕は、ビジネス書、特に啓発書を編集する仕事をしてきた。文章で見ず知らずの誰かに考えやノウハウを伝え、誰かの行動を変えさせる。そのサポートをする仕事だ。そんな仕事をしていくなかで、おぼろげながら「こういう文章が人を動かすんだろうな」ということがわかってきたので、今日はちょっとそのあたりの話をしたい。 注)本というパッケージをつくるなかで見えてきたノウハウなので、あらゆる文章に応用可能かは

読みやすい文章は「デザイン」が優れている

 村上春樹さんや林真理子さん、糸井重里さん、『嫌われる勇気』の古賀史健さん。彼ら彼女らの文章は、スルスルと読める。とっても読みやすい。  その「読みやすさ」の正体ってなんだろう? と考えてみる。  読みやすい文章は、パッとその文章を見た瞬間に「読みやすそう!」と思える。これは「文章の中身」というよりも「デザイン」に近いのではないかと思う。  漢字とひらがなのバランス、改行の位置、「(会話文)」の割合などを計算し、「ビジュアルとして」読みやすくデザインされているのではない