マルペンサ空港泊が奇跡すぎた【ユーレイルパス2ヶ月旅】

ミラノのマルペンサ空港に到着したのは9/11 22:50頃。到着後すぐにユーレイルパスをアクティベイトしに電車のチケットカウンターを探しに。すぐに辿り着けましたが、既に閉まっていました。本当は5:43の電車に乗りたかったのですが、アクティベイトをしないとユーレイルパスを使えないので、明日の朝一(6:30)まで待つことにしました。

空港に戻り、トイレで歯磨きをし、荷物を整える為トイレの前で座っていると、”こんばんは〜日本人ですか〜?”と話しかけてくる人が。話をしてみると、イタリア人の22歳の学生で、半年日本にいたみたいでとても日本語が上手でした。今はスイスのローザンヌの学校に通っているらしいので、スイスに行く時に会いに行くねとfacebookを教えてもらいバイバイしました。

ただ…同じ名前の同じような顔の人がいっぱい出てきてしまい、どれが彼のページか分からなかったので、友達と、これかな〜?という人にメッセージを送りまくりました笑。

せっかく良い出会いでしたが…再び会えるのでしょうか…

彼とお別れしてから空港内の空いているイスを探しに行きました。空港泊をしている人はけっこう多く、私達も空いているイスに荷物をチェーンで縛りつけ、足で固定して寝ることにしました。

すると、隣にすごく怪しい感じの黒人さんがやって来た為、気になって警戒態勢に入り、眠れなくなってしまいました。かなりの大荷物を持って私達の隣で立ったまま荷物を見つめている。。。こわい。。。他にも席は空いてるのにどうしてここに来たの…と完全に警戒モードの私。

とりあえずずっと立っていて、こちらが落ち着かなかったので、隣の席を指差しながら"どうぞ座って下さい"と話かけてみました。すると、"ありがとう、でも僕はまだタバコも吸いたいし、トイレにも行きたいし、ビールも飲みたいんだ。ん〜、とりあえずタバコを吸ってくる!"と言って消えて行った…と思いきや、戻って来て、”君たち何か飲む?スプライトでもコーラでもビールでも何でも買って来るよ!"とおじさん。遠慮なしの私達は、"ほんと〜⁉じゃあスパークリングウォーターがいい!"と水をおねだり。"ok! no problem!"と再び怪しいおじさんはいなくなりました。

お水を頼んだくせに、どうする強そうな仲間いっぱい連れてきたら…?とか、水に何か入れられてたらどうする…?とか、おじさんを待つ間も私達は常に警戒モード。

おじさんはすぐに戻って来て、スパークリングウォーターを1本ずつ渡してくれました。そして"もれちゃうからトイレ行ってくるわ!"と言って再びいなくなりました。トイレ我慢して水買ってきてくれたん!?めっちゃ良い人じゃん!!とようやく警戒心が少しなくなりました。でも油断大敵!まだ信用しちゃダメ!!と自分たちに言い聞かせる私達。

再びビールを片手におじさんが戻ってくると、”イタリア語出来る?"と聞かれ、"スペイン語ならちょっと分かる"と言うと英語で色々と話し始めました。ナイジェリア出身だけど、長い間イタリアに住んでいること、今は通訳の仕事をしていると言うこと、明日(既に今日)の早朝発の便で、パリ経由でマダガスカルへ行くと言うこと。娘さんがベルリンに住んでいると言うこと。etc…

私達はこれから2ヶ月間ヨーロッパを旅する予定で、まずは明日(既に今日)の朝早く電車でベネチアへ行くんだ!と言うと、急に誰かに電話をし始めました。仲の良い友達らしくて、楽しそうに話していました。そしていきなり、彼はスペイン語を話せるから代わるね、と電話を渡されてしまいました。

もう眠いし体ばっきばきだし、なんだかよく分かんない状況だけど…電話をとっておじさんのお友達とスペイン語で話し始めました。するとそのお友達が、”俺の息子がベネチアでアートの勉強をしているから、電話番号を送るね。ベネチアに着いたら彼に電話をすれば、彼が市内を案内してくれるよ!"と…!えーまじで!?すげー!!おじさんめちゃ優しいやんと私達大喜び!!

そして、本当に電話番号を教えてもらい、夜中にも関わらず、息子さんにメッセージを送ってみると、すぐに返事が返ってきました。時間が合えば、もちろん案内してくれるとのこと…!

おじさんの勢いは止まらず、娘にも伝えておくから、ベルリンに行くなら娘の所に泊まったらいいよ、と。娘さんの連絡先とfacebookも教えてくれました笑。娘さんにもメッセージを送ってみると、大歓迎の返事が返ってきました。なんて素敵な親子。。。

おじさんはまたタバコを吸ってくると言っていなくなりました。私達は、おじさんの荷物を見とかなければいけなかったので寝れず…。しばらくしてチョコクロワッサンを2個持って帰ってきました。おじさん〜〜めちゃ優しい。。ありがたく受取って、明日の朝ご飯にするねと伝え、眠気MAXの私達は眠ることに。

2時くらいに寝て、おじさんがごそごそしてることに気付き4時頃パッと起きると、おじさんはチェックインの準備に取り掛かっていました。6時のフライトで行くらしく、こんな早朝にも関わらず、空港内にはだんだんと人が集まってきました。さすがハブ空港!

2時間ほどでしたが、わりとぐっすり寝たので私達もクロワッサンを食べて、出掛ける準備をすることに。

5時頃、誰か電車の係員いないかな〜と駅まで行ってみましたが、もちろんいない。。やっぱり6:30まで待つとするか。。

6時前におじさんがバイバーイと手を振って去って行くのを確認し、私達も準備を整え、6:30のオープン前にカウンター前に列ぶことにしました。

こちらのおじさん、昔は歌手だったらしく、You Tubeにも載っている有名人でした。(お世話になったお礼に宣伝)

schwarzkopf everybody get down


【次回予告】ユーレイルパスで2ヶ月のヨーロッパ鉄道の旅〜どれだけ元をとれるのか〜ベネチア編:男3人組シェアハウスの掟とローカルのみぞ知る安くて美味いグルメスポット

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