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3歳の女の子と戦いごっこをして気づいたこと

数ヵ月前に、船員時代の友人のご実家に居候させてもらったときのお話。

その友人の弟家族がご実家の隣に住んでいる。3歳の女の子と1歳の男の子がいて、私の居候生活が始まって一週間ほど経ってからふたりが遊びにやってきた。

私は普段子供と触れ合う機会があまりないので、子供相手に人見知りを発揮してしまう。どうやって遊んだら良いのかわからない上に、幼少期の子どもにとって、大人が使う言葉遣いや態度が今後の人生に大きく影響することを考えると、ひとことひとこと発する言葉に気をつけようとする。だから最初はなんとなくぎこちなくなる。

犬2匹と戯れている方が気持ち的によっぽど楽で落ち着いていられる

それでも根気よく遊び続けてみた。「ジェシーの絵描いて!」「次ウッディー」「次はベル」「野獣も描いて!」「バズも!」といった感じで絵描いて攻撃が止まらない

絵描いて攻撃が止まらないかと思いきや、すぐに他のことに興味をもっていかれ、アニメを見出したりおやつを食べ始めたり戻ってきたり大忙しだ。

しれっと絵を描くのを止めて一緒にアニメを見ていると、「まだベル描き終わってないよ?」と可愛いらしいと見せかけて厳しめなことを言い出す。

「ちゃんと描くかー」とスイッチを入れて描き進めていくうちに、いつの間にか久々の模写にハマっていた。下書きだけ終えて、色塗りだけ任せてみたら案の定ボンバーヘッドが完成した。

赤い丸はなんだろう?

ちなみに、ジェシーとウッディーは、輪郭を描いている段階で目と鼻と口を追加され、妖怪ができあがった。

5つ目ウッディー

ウッディーには目が5個くらいあって、何を描いてるんだろう?と思いながら眺める私と、「すごい上手~!!」と全力で褒め倒す私の友人とばぁば

全てを肯定し、全力で褒めている光景がとても素敵でほっこりした

これでも昔と比べたら○が描けるようになってきて、顔のパーツが少しずつ当てはまるようになってきたんだとか。

その後も遊ぼう遊ぼうがおさまらず、今度は二階の子供部屋(ばぁばの部屋が子供部屋化していた)でお医者さんごっこや戦いごっこをした。

私がいろいろな敵を演じ、3歳のプリンセスに魔法でやっつけられるという流れが永遠に繰り返される遊びだ。一回終われば「もう一回」のエンドレスストーリー。プリンセスよ、同じ遊びを繰り返して飽きないのか??と何度思ったことか。

ここからが本題なのだが、戦いごっこに疲れてきた私はこう言った。
「敵はいないことにして、みんなで仲良くするのはどう?」

そしたらプリンセスはこう答えた。
みんな仲良くなっちゃったら、私の敵はどこにいるのよ!

あくまでも敵とみなされる何者かと戦いたいらしい。

「敵がいないとつまらない」
「敵は倒すもの」
「敵を倒した人こそがヒーロー」

やっぱりそう思ってしまうものなんだな。子供向けのアニメはヒーローものが多いし、敵は悪役なだけあって憎き性格が設定してある。敵がいた方が物語が面白くなるのもわかる。

だけど、ヒーローが敵を倒す。主人公が悪役を倒す。ばかりの子供向けアニメを見続けると、敵=悪いやつになってしまう。

話し合ってみれば実は仲良くなれるかもしれない。分かり合えるかもしれない相手に対して、嫌いだからと敵対心を抱いてしまうとそれがいじめに繋がったりするのではないか。

そんなことを考えていた。

悪役にもストーリーがあって感情移入ができる、鬼滅の刃のようなアニメがもっと増えたら良いなと思う。

そして、敵味方関係なく、自他共にありのままを受け入れられる子供・大人がたくさん増えればいいなと思う。もちろん私もそうでありたい。


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