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チェコ買い付け日記㉕「チェコ国鉄とRJ」

プラハに戻ってきました。
ブルノに比べるとプラハは大都会。
3日しか離れていなかったのに、上京してきたかのように高い建物に圧倒されてしまいます。

ブルノへ行く時の電車で座席の確保に苦労したので、プラハへの帰りは座席を予約することにしました。
ただ、これも大変でした。

チェコの国鉄は事前にインターネットで予約ができるのですが、どうしてもクレジットカードを受け付けてくれません。
座席を指定するところまでは行くのですが、カードの番号を入れて決済になると何度やってもはじかれます。
他の方法がないか調べていると、RegioJet(RJ)という私鉄があることが分かりました。
日本の私鉄だと、国鉄(JR)とは全く違う線路を各社が独自で引いていますが、チェコの私鉄は国鉄と同じ線路を利用して、同じ目的地まで少し安い値段で運行しています。
後で調べると、他の鉄道会社で使わなくなった車両を安く買うなど、運賃を低価格にする工夫をしているようなのですが、初めは国鉄より安い運賃に「大丈夫か?本当にプラハまでこの時間、この値段で行くのか?」と半信半疑でした。
このRJのネット予約も何度かはじかれつつ、奇跡的に何度目かで予約ができました。

当日の朝、駅でバタバタするのが嫌なので余裕を持って30分ほど前にブルノ中央駅に到着しました。
チェコの長距離列車は○○行きが1番線、などと決まっているわけではなく、大きな電光掲示板に出発の少し前に何番線から出るのかが表示される仕組みです。
私たちが乗るプラハ行きのRJ10:09発は、まだ何番線から出るのか表示されていません。
それどころか、9:48発のRJもまだ何番線から出るのかわからないし、15分遅れと表示が出ています。
これは…と嫌な予感がしてきました。
国鉄の電車は出発予定時刻の10分ほど前にはホームの番号が表示されて、時間通りに順調に出発していきます。

結局、ホームの番号が表示されたのは出発時間を10分ほどすぎたころ。
しかも一番奥の方の遠いホームでした。
表示された瞬間、ゾロゾロとたくさんの人が足早にホームに向かいます。
ホームに着くとすぐに列車が入ってきました。
のんびりトイレに行っていたら乗り遅れてしまうくらい、タイトなスケジュールです。
定刻から10分ほど遅れて、電車はプラハへ向けて出発しました。

座席はとても良くて、一人に1本ずつ水ももらえて、しかも値段が安い。
遅れやホームの番号がギリギリまで分からないことさえ慣れれば、これで十分です。

プラハ中央駅

最近になってチェコでは(ヨーロッパ圏では?)日本のクレジットカードはネットで使えない、という記述を見ました。
お店などでは普通に使えるのに、なぜ??
そんなこととは知らず、この後も苦労するのです。
それならなぜRJでチケットが取れたのか?謎です。
そのゆるさもRJなのでしょうか。

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