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「ISOアレルギー」の取り方

ISOの再構築をするためには、まず、最初に取りかかることは、「ISOアレルギー」を取ることである。

ISO導入した目的は何か?

今、自分達が運用、取り組んでいるISOとは、何なのか?、導入した目的は何か?、狙った目的は達成しているのか?、これらについて、自分で考え、他の人達も、どのように感じているか、知ることがスタートである。

「ISOアレルギー」

目指したものと、現実のギャップを認識することで、ISOの見方、捉え方を見直すことができる。しかし、現実として、ISOに疑問を持ったり、日常業務と別物と感じている人達の所属している企業において、全社員で見直し、再構築している企業に出会ったことがない。

あきらめているか、取り掛かりの方法がない。

この認識を変える作業を「ISOアレルギー」を取ると呼んでいる。方法論としては、短時間対話法によるワークショップが効果的である。

短時間対話法

「企業を元気にする環境マネジメントシステムの活用」をテーマにした1時間半のセミナーにおいて、5チームで行ったワークショップ「QMS、EMSで何ができるか」の結果を参照いただきたい。

参加者は、経営者、ISO実務担当者、エコアクション21の審査員など21名で、初めに「ISOをどう思うか」かをテーマにしたアイスブレイクを行い、ISOアレルギーを取ることから始めた。

そして、業務プロセス(日常業務)とISOの「意図した成果」の統合についてのレクチャー、共有・発散・収束・合意の4つのプロセスからなる35分ワークショップを参加者全員が合意した例である。

部分最適化でなく全体最適化

ISOアレルギーとしては、ISOによる部分最適化はできているが、日常業務との遊離、担当者まかせ、やらせ感など、全体最適化を追求する経営管理の道具となっていないというギャップを認識できたワークショップであった。

QMS、EMSは、会社の未来をつくる道具

その結果は、ISOマネジメントシステムは、”経営を継続的に改善する道具となる”、”組織の能力を引き出し活性化させる道具となる”、この道具を活用することによって、”顧客を満足させ、会社の未来をつくる道具となる”という認識を深めることができた。


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