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色褪せないこと、色褪せさせないこと

ニンテンドースイッチオンラインに、スーパーファミコンのソフトが配信された。いわゆる、サブスクリプション的なものである。オンラインに加入していれば遊べますよ、という。

今回20作品が配信されたわけだけど、その中から「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」を遊んでみている。
思い返せば、思いっきりスーパーファミコン世代であるし、ゲームは常に生活のそばにあるくらい好きだったのに、なぜだかゼルダシリーズには手を付けてこなかった(「ブレスオブザワイルド」をプレイしてからは、もっとこの世界観に早く手を付けていればよかったと思ったよ)。

神々のトライフォース…通称「神トラ」の話に戻るが、まずそのドット絵の美しさに驚いた。
スーパーファミコンをやっていた当時なんて赤白黄色のコンポジケーブルをグラグラとした接触の悪い端子に接続をして、画面をゆらゆらさせながらプレイしていたから、シンプルに驚いた。
例えば今「神トラ」がインディーゲームとして発売されたとしても驚く人はあんまりいないんじゃないかな。それくらいキレイだし、色褪せない。元データはこんなにキレイだったのかと。

肝心のゲーム部分はどうか。
神トラが発売されてから今日まで、様々なゲームが生み出された。ゼルダシリーズのフォロワー的作品もあれば、全く新しい発想のゲームもあった。そして今でも多くの会社が常に新しいゲームを制作しており、それを待つユーザーも多い。
つまり、そんな時代の中、91年発売のレトロ感あふれるゲームを今やって、楽しめるのか、ということ。

結論。

『おもしろい』

そう、おもしろいのだ。
30年近く前のゲームが、今もなお、おもしろい。実はこれって、とてつもないことではないかと思う。映画や音楽ではとくに珍しいことではない。もっともっと昔の作品が未だに強い人気を持っているものも沢山ある。クラシック音楽なんてのは究極だろう(楽団や指揮者で音色は大きく変わるけれど)。
でも、ゲームでもそんなことが起こるのだな、と感動したのだ。

「神トラ」はゲームが好きで、かつ腕に自身がある人間ほどのめり込んでしまうような絶妙な難易度調整が行われている。もちろんゲーム初心者も楽しめるだろうけど。
冒頭でプレイヤーに掲げられる大きな目標を達成し、これで終わりかと思いきや、そこからがむしろ本編…というくらいのことが起きる(裏世界編やばいでしょ。闇の神殿死ぬほど迷ったわ)。

昔のゲームならではの高難易度や(ゼルダにはあまりないけど)理不尽さも、「巻き戻し機能」というえげつない神機能でストレスなくプレイすることが出来る。というか、これがなかったらやれてないくらいには使ってしまう。

ニンテンドースイッチオンラインにおけるFCとSFCゲーム配信は、昔の、ありのままを現代でも遜色なく楽しめると同時に、巻き戻し機能やオンライン対応など、現代の技術をうまく取り入れた素晴らしいサービスである。

名作は名作のまま色褪せない。
そして色褪せさせないために努力していることがある。

そこになんだか、ものすごく感激したのだった。

誰かやってるひといたら、オンラインでマリカーとかやりましょうね。

(このおじさん、こわい)

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