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syozopanda
2015年11月22日 11:18
急がなくては。家を出るときには小雨だったのに、すっかり雨粒が大きくなっている。ああ、どうして自分はこんなことを…と何度も思った。ただ、そう思ったところで抑えられるものでもなく、僕は走っていた。肌に当たる雨が冷たい。雨は確実に僕の体温を奪ってはいたが、この焦燥感までは冷ましてくれなかった。地下鉄を降り、駅を出てもう10分くらいだろうか。駅前の道は少し混雑していて、色とりどりの傘が路上