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クレジットカードの管理責任と、保護者の責任のこと。

子どものオンラインゲーム高額課金トラブルが増加していること、ゲーム会社が「未成年者取消権」を認めようとしないことを、書きました。
ときには何十万円、何百万円もの被害が発生するゲーム高額課金トラブル、トラブルを防ぐために、保護者のみなさんにお願いしたいことがあります。

クレジットカード管理を徹底してください!!

クレジットカード名義人としてカード管理は当たり前!という方には、不思議なお願いかもしれません。だけど、ネット通販などの消費者トラブルをうかがっていると、とても多くの方が、ご自身のクレジットカード利用明細を確認していないことに驚かされています。それどころか、金融機関口座からの引き落とし金額も確認していない方さえ珍しくないくらい。

それも、仕方ないところもあると思うのです。
クレジットカードとは何か、利用にあたってのルールなど、今の子どもたちが学校で教わるのとは違って、ある年齢以上の大人は習ってませんから。
例えばこちらは札幌市消費生活課が作成した中学生向け動画教材

もちろん、クレジットカードは、会員規約などを理解し同意した上で申し込むもの。クレジットカード名義人には、カードの管理責任があります。知らなかったでは済まされないことですから、これまで利用明細を確認せずいた方は、随時チェックするようお願いします。

実はこのお願い、10年前からずっと、同じ呼びかけが国民生活センターからもなされています。

 自身が作ったクレジッ トカードについては管理責任があることを認識した上で、全て把握し、子どもにクレジットカー ドの大切さについて伝えることが必要である。
 最近は、クレジットカード明細のペーパーレス・オンライン化が進んでおり、確認を随時行う 必要がある。これを怠ってしまうと、数カ月にわたり子どもが使用したあとでの高額な請求につ ながる場合もあるため注意が必要である。

https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20131212_1.pdf

クレジットカード決済はじめキャッシュレス決済は、特に子どもたちにとって「現実のお金」と認識が薄いとの指摘もあります。とはいえ、「現実のお金」と違い、カード名義人を守るための法制度や国際ルールがあるのもクレジットカード決済です。
インターネット通信販売などを利用する際に、口座振込や代金引換より、安全な決済方法だと私は思います。

カード番号が登録されたままの端末を不用意に子どもに使用させてしまったり、オンラインゲームや推しの動画配信に夢中になった子どもが、深く考えず保護者のクレジットカードを不正利用してしまうなどのトラブルを防ぐためにも、ご自身の信用情報を守るためにも、カード管理はどうぞ徹底してください。そして、キャッシュレスの時代だからこそ、クレジットカードについて一緒に学び、「現実のお金」の大切さをどうぞ伝えてあげていただければ嬉しいです。

そのための教材は「消費者教育ポータルサイト」で探してみてくださいね。