無職になったけど、それでもパリで生きていく⑥
やっと決まった職場だ。ここで頑張ろう!
ドキドキしながら、入る。
エクレアやシュークリーム等を担当するが、、、
まーーーーーあ遅い。
10個作るので精一杯だった。
早く作れない。しかも汚い。
遅い!!遅すぎる!
毎日怒鳴られていたが、私は仕事ができることが嬉しかった。
ある日、小さいシュークリームを作ってたときだ。
上に載せたチョコにツヤがなかった。
やり直せ。と言われ。私はやり直した。
チョコを最後まで溶けてないのに、やってしまった。まあいいや。という思いからだ。
失敗したことはいい!!適当な仕事してんなよ!
パティシエなんてやめろ!!
私は猛烈に反省した。
もっともなことだったからだ。
なにをやっているんだ。
仕事が適当。悔しかった。悲しかった。
注意力散漫、慎重さがない、後回しにする
パティシエにとって致命的だった。
周りにできることが、何倍も時間がかかる。
必死だった。毎日泣いて帰る日々。
甘い。。あまい。。。あまい。。!!
私は自分に甘い!!!
それでも、出来るようにしたい。
人よりできないことが多い。
何度も失敗する。
なんで、、、、!?なんでだ。
それでも、挑戦し続ける。
ある日、シェフが新作の商品の味見をしていた。
隣の従業員に、これ食べていいよ。
上司に、これ残しておいたよ。
私の番、、、、あれ?こない。
(え、、、、?)
冷や汗が流れる。
確かに私はシェフに呼ばれたとき、
激怒されることしかない。
まさか、、、、、
嫌われている。そう確信した。
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