見出し画像

ノートPC(DELL INSPIRON15R N5110)を改造した話のまとめ

つぶやきに戯れで投稿したものがやたらと参照されるので、簡単に記事にしてみました。

改造元のノートPCは、DELL INSPIRON15R N5110という機種で、元々のスペックはCore i5-2410Mでメモリは4GB、HDDは640GBで光学ドライブはBD-Rを選択していた。
当初のOSはWindows7 HomePremium SP1 64ビット。
キーボードは、これまでの間に2度壊れて自力交換している。主な入手先はヤフオク。そのうち一度は、ネッコがノーパを占拠しているのを引き剥がそうとしたら、イヤイヤした時に爪でキートップを引っ掛けて剥がされてしまった。
メモリは、4GBでは物足りなくなったので8GBに増設していた。
HDDも物足りなくなったので、1TBの高速のものに交換した。
BD-Rドライブは壊れてしまったので、これもまた新たに購入して交換した。
Windows7であれば、これでも十分なスペックであった。

Windows10Proにアップデートして暫く使っていたが、処理速度の重さやメモリ不足が目立つようになってきた。
そのため、買い替え改造かの二択を迫られることになった。普通の人は、後者は選択肢に入らないと思うけれども。
この機種はCPUの選択肢があるので、ソケットで実装されているものと考えて調べてみたら、確かにソケット実装のCPUだったので、まずはCPUを換装しようと考えた。
メモリに関しては、CPUが32GBまでサポートしているのに、8GBが上限と言っているDELLの仕様には納得ができなかった。それで調べたら、16GBまで増設している人がいたので、それに追従することにした。32GBも試してみたかったが、予算の都合で人柱になることは叶わなかった。
HDDへのスワップが発生したり、OS起動時の読み込みで物凄く時間が取られるので、HDDをSSDに換装することも決定した。
HDDを外付けにしてそちらにデータを保管するように変更するため、SSDの容量はそれほど拘らなかった。

CPUは、ソケットがサポートしている最高のものを用意しようと考えてインテル本家のCPU比較サイトで調べてi7-2860QMを購入した。
SSDは、そこそこの評判であったADATAのSU630

画像1

メモリも、そこそこ実績のあるもので。
あまり安物を買うと、損をする可能性が高い。マジで。

画像2

実はCPUとメモリとSSDだけでは、パワーをフルに発揮することが出来ないことが判明して、愕然とした。
BIOSがCPUと電源アダプタを認識して、元々付属している65Wの電源アダプタではCPUに対して能力不足だと判断し、CPUのクロックの上限を2.5GHzに抑制してしまうのだ。
そのため、DELL純正の90Wの電源アダプタも購入することになった。

最終的には、体感できるとかそういったレベルではなく、笑いが止まらないくらいの速度向上になった。
特に、電源ONからの起動が別のマシンになったかのような速度になった。
ベンチマークを取って比較するとか、そんな考えも吹っ飛ぶ勢いの速度向上である。
通常使いでも、メモリが増えたためスワップもそれほど発生せず、SSDになったことで読み書きが超高速になり、待ち時間も少なくなりストレスもなくなった。
これで、まだまだ現役で使えると喜んでいた。

しかし、SSDの異常な発熱が非常に気になっていた。
S.M.A.R.T.のデータでは、半年も経たずに寿命を迎える勢いでパラメータが推移していた。
観察していると、SSDの温度は常時70度を超えていて、寿命をゴリゴリに削っていた。
これはアカンと思い、ADATAは不良品として返品し、ケチらずに評判の良いものを購入した。
返品時には、寿命のステータスが残り20%になっていた。

画像3

新たに購入したのは、サムスン電子製。
これも発熱は大概ではあるが、ADATAよりも20度くらい低い発熱で、寿命に影響しない範囲であったため、今でも使い続けている。
サムスン電子のSSDの温度はと言うと、最大で60度を超えるくらい。
これが左手の直下にあるので、パームレストに手を置くと、左手が熱くなるのだ。夏場となると、長時間のタイピングは正直辛くなる勢い。
クーラー台があると、SSDの温度は50度くらいまで低下する。
それでも、まだまだ熱いけれども。
誰だよSSDが低消費電力で低発熱って言った奴は?

あと、i7とはいえやはり古い世代のCPUであるため、Windows10で何か処理をさせるとすぐにブースト状態になり、冷却ファンはほぼ常時フル回転となる。
だが、CPUの使用率が100%に届く頻度はそれほど高くないため、ゲームとかその他重量級の処理を行うのでなければ、まだまだ現役で使えそうな感じではある。

個人的には、デスクトップ機のシンクライアント&サブマシンとして、トリプルモニタにして絶賛愛用中である。(2021/4/16現在)
本体の仕様ではHDMI端子は一つだけなので、USB3.0接続のディスプレイアダプタを付けて、デスクトップを拡張している。
厳密にはDsub15のアナログ接続でもモニタを拡張できるのだが、それでは本体より画質に優れる外部液晶モニタの画質を活かせないし、著作権が設定された動画の再生が拡張デスクトップで出来ない等の制限があるので、HDMIで接続する必要があった。
現在不満があるとするならば、NumLockキーがBackSpaceキーのすぐ隣にあり、間違えて押す頻度が非常に高いくらい。

本体の分解とかはネットで検索すれば出てくるので、改造するのであれば慎重を期してやって頂きたい所存。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?