見出し画像

創価学会男子部での「成長」を掘り下げるーー自分の大学校時代を振り返って

 先日、無事に「男子部大学校生の入卒式」が大成功で終わった。

 一年間、成長を祈りながら、共に学会活動に励んできた大学校4期生の卒業の舞台であるとともに、新たに入る5期生の出発でもある。
 やや緊張した5期生の姿(中には、訳が分からず連れてこられた感じの子もいる)を見ながら、「卒業する4期生たちも1年前はこんな感じだったなぁ。みんな立派になったな」なんて、思ってみたりする。やっぱり「大学校の一年間」って、男子部時代の中で最も“成長の伸び率”が大きいように思う。
 そんな“大学校に入る前の人”と“やり抜いた人”の姿を見ながら、ふと、「成長したきっかけって何だろうか」と考えてみた。
 なので今回は、そんなことを思いつくままに書いてみようと思う。

どんな人が大学校生になるのか

 まず、どんな人が「男子部大学校生」になるか。
 多くは、親が創価学会の信心をしていて、自分も生まれながらに入会しているパターン。家で勤行・唱題している人もいれば、とりあえず入会はしてるけど活動には消極的な人もいる。
 もう一つは、折伏を受けて自分で入会し、信心をし始めたパターン。さっきのメンバーに比べて、「入会動機」をしっかり持っているように思う。

 どちらにしても、今はまだ「誘われて活動や会合に参加する」状態のメンバーといえる。

成長の段階を考えてみる

 男子部大学校は、信心の基本を皆で学びながら実践する。
 定期的に大学校生たちを対象にした集まりを持ちながら、僕たち勝利長も一緒になって、互いの悩みや挑戦を共有し、励まし合う。
 そんな集まりを繰り返す中で、大学校生のやる気が徐々に変化していく。いろんなケースがあると思うけど、自分の場合は、こんな段階だったかな。

 ・最初は、ただ何となく。もしくは、言われたからやってみる。
 ・先輩たちの話に触発を受けてやってみる。
 ・みんなが頑張りだしたから自分もやってみる。
 ・信心の効果を少しずつ実感したから続けてみる。
 ・悩みを乗り越えてみようと本格的に頑張ってみる。
 ・学会活動の楽しさや、やりがいを見つけてもっと頑張る。

 人に言われてやる【受け身】だったのが、徐々に、信心のすごさを実感して自分で挑戦するように【主体的に】なっていく感じ。

「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」

 一般的にも、「外発的動機づけ」よりも「内発的動機づけ」の方が、よりパフォーマンスが高いと言われている(自己決定理論というらしい)。
 「外発的動機づけ」は、例えば、テストがあるから勉強をやる、親に叱られないように掃除する、給料がもらえるから働くみたいに、何か他から与えられた賞罰などを理由に頑張ること。
 「内発的動機づけ」は、外国人と話したいから英語を勉強する、楽しいから本を読むみたいに、自分でやりがいや魅力を感じて頑張ること。
 外発的な動機も、モチベーションを上げるためには効果的だけど、でもそれだけだと長続きしないらしい。
 自分でやる意味を見いだし、やりがいを感じるなど内発的な動機がある人は、自分でどんどん成長していくらしい。
 成長の一つのポイントは、「人から言われてやる姿勢」から「自分でやると決めた姿勢」に変わることと言えるかもしれない。

自分でやると決めたのはいつか

 じゃあ、大学校の活動を通してどこで主体的になったか。
 自分の場合を振り返ってみると、勝利長の先輩と何度も話す中で変わったように思う。
 学会活動の目標を決める時に、先輩はいつも「この学会活動を通して“しょうりちょー君”はどうなりたいか」と聞いてくれた。つまり、学会活動をする上での「目標」と同時に、信心をする「目的」を一緒に考えてくれた。
 僕は大学校時代、職場の人間関係の悩みを改善したかった。その悩みを乗り越えるために学会活動をしようと決めた。そう決めた時くらいから、積極的に活動するようになったと思う。

自分でやると決めたら、人のせいにしなくなる

 学生時代にスポーツをやっていた、男子部の先輩からこんなことを言われたのを思い出す。

 ――誰かに言われてやっているうちは、試合に負けたら“人のせい”にしちゃうんだよ。不満や愚痴ばかり出る。また、たとえ勝っても“あの人のおかげで勝たせてもらった”となって、心から喜べない。
 でも自分でやると決めたら、負けても“次はどうすればいいか”とすぐに考える。悔しさはあるけど、愚痴や文句はない。勝ったら、心の底から喜びが爆発する。
 本当に満足できるのは、自分でやると決めた挑戦だけだよ――と。

人生の主役は自分自身!

 あらためて考えてみると、人生の中で「自分で決めること」ってそんなに多くない気がする。
 自分の場合も、高校や大学に行くのも当たり前な感覚だったし、就職先を探した時も、興味ある分野ややりたいことを多少考えたけど「絶対これがやりたい」とかはなかった。実際に就職した後も、希望の部署に配属されたわけではない。
 そう考えると、成り行きで今の自分に行き着いている人って多いんじゃないかな。

 池田先生は折々、“人生の主役は自分自身だ”と言われている。

 主体的に、学会活動をする。
 主体的に、いろんなことを祈っていく。(悩みを克服したい、こうなりたいとか)
 主体的に、自分の人生を捉えるようになる。

 主体的に学会活動をする=人生の主役であるとの自覚を持つ
 とも言えるかな?(ちょっと飛躍しすぎ?)


 どちらにしても、5期生の皆が、来年の今頃、大学校を終える時に「頑張って良かった!」と心から言えるよう、一年間、全力でサポートしていきたいと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?