学級崩壊は誰のせいなのか①

若い女の先生が、うつ病で病休に入ってしまった。7月までには復帰するらしいが、おそらく無理だろう。彼女が担任している学級は学級崩壊していて、復帰したところでまた病休に入るのが目に見えている。

……ここまで書いて、病休について極めて冷静な自分が恐ろしくなった。本来ならば学級担任がうつ病&病休なんて大事件だからだ。少なくとも10年前はそうだった。職員室で一人でも病休が出ると
「職場環境悪いんじゃないの」「同僚が支えてあげないから」みたいなイヤーな感じの噂が市内の学校中の職員室で囁かれたものだ。それなのに、今は「へえ、そう」みたいな、まるで明日の天気でも聞いたかのようにみんな気持ち悪いくらい冷静である。それくらい、学級担任の病休はありふれたものになってしまった。

さて、彼女が心を病んでしまったのは端的に言えば学級経営が上手くいかなかったからだ。はっきり言って、学級崩壊していた。

その原因はなんなのか、記事にしながら考察したいと思う。

原因かも?①担任の力不足

学級崩壊と聞いて一番に思い浮かぶのが「担任の力不足」だろう。
私語する子、離席する子、不登校の子、暴言を吐く子……などなど。ありとあらゆる生徒が教室内には存在する。
それぞれの子供達に居場所を!温かい学級経営を!とよく言われるが、上記のような生徒が集結した35人学級をまとめられるだろうか?クソババア、死ね、と言われて冷静に対応できるだろうか?しかもその問題児たちが帰ったら、今度は不登校の子の対応が待っている(保護者対応付き)。
彼女のクラスを見に行ったことがあるが、ひどいもんだった。まるで授業なんて成り立っていない。立ち歩く子、暴言を吐く子、めまいがするほどひどくてすぐに管理職を呼んだ。真面目に授業をしてる先生と子供がかわいそうだった。
確かに彼女もまだ教員5年目なので、経験としては浅い。社会人としても未熟だろう。しかし、あの学級崩壊の原因が彼女のせいだけかと思うと、疑問である。
→続く

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