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承継するものとしないもの

おはようございます。事業承継コンサルタントのMasakiです。私は茶道を習ったことも経験もしたこともないのですが、こういう器が大好きです。そういえば、若かりしころ、大好きなお茶碗を探しに散策したことを思い出しました。そのお茶碗はまだありますが、全く使っていないです。

守破離

この言葉は剣道や茶道などで修業の段階を示したもので、最近に気になっている言葉です。
守:師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
破:他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を
  発展させる段階。
離:一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。

承継する人間が、守破離に例えるとどの段階で承継するのか?にもよると思いますが、いきなり「破」をやる人はない思うので・・・・。
事業承継という観点からこの言葉の通り考えてみましょう。

「守」:先代から事業を引き継ぎこれから新社長として大海原に漕ぎ出す時。あれこれチャレンジをしたいけども「グッと我慢」して先代からやっているそのまま事業を続けていく。まずは信用をつなぎ続けること。あくまでも、先代の信頼の上に成り立っている。いきなり「オリジナルをしよう」って思わないほうがいいです。

「破」:事業を引き継いて信頼をつなぎつつ、時代の流れに合わせて事業に変化をつけていく時期。全く別のことをやるのではなく、同じ事業を継続するが内容なりを変えていく時期を考えます。従来の価値観、判断基準にこだわらず、経営陣、ステークホルダーとの関係性から土台をかため、その土台の上に自分なりのビジネスを積み立てていく。

「離」:ようやくこの段階で自分の色を出して事業を展開していくこと。
自分の流派、考えなどを反映させながら事業を行っていく時期。ただし、先代からの事業や人材を全否定するようなことはしてはいけない。ここに達したとしてもまだまだヒヨッコ。

さてこう書くと「いきなり自分の色出した方がいいじゃないのか?」と思うこともあります。なんで事業承継してすぐに自分の色を出したがる後継者が多いです。実は私もそうでした。

継ぐものと継がないもの

事業承継とは「ヒト・モノ・金」と言います。なのでそれさえ継げればいいと思っているケースもあります。でも、昨今のSDGsや三方よしなどの考えもありますが、この守破離に置き換えてみると事業承継は全部に共通するのではないか?

なにいってんの?そんなん当たり前じゃない。

はい、そうです。
何が言いたいか?事業承継って一番繋がないといけないのは「見えないもの」ではないかということです。例えると経営理念なんですが、それって毎朝朝礼で唱えているとか?社是、社訓読み上げてますって方も見えると思います。(私も20代のころ唱和していました)

唱えるだけでなく・・・・
・一方的な理解になっていないか?
・上司から部下に対して「押し付け的に」理解させてないのか?
・言葉尻だけをとらえていないか?
・社員に腹落ちしているか?またそういった採用活動をしているか?ということです。

この先長くなるので次回にしたいと思います。
守破離を書き出したら思いのほか、長くなってしまったので・・・・

最後まで読んでいただきありがとうございます。



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