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夏あるある 嫌い
最近、目に見えて夏が近づいてきている。今日も暑くて、明日は30度を超えるくらい暑いらしい。(というか今週はおそらくずっと暑い)
今年の春はいままでにないくらい幸せだった。わけもわからず悲しい一日や眠る前になぜか泣いてしまうとき、明日なんて来てほしくないと願うことがほんとうに殆ど無かったように思う。大学の近くを散歩したり美術館に行ってみたり、予定を入れてその予定を楽しみに生きることができていた。
それなのに、夏はやってくる。
夏になると、私はとにかく元気がなくなる。太陽がじりじりと肌や頭を焼いて、身体の中のMPのようなものがどんどん減っていく。光が乱反射して世界が鮮やかに見える。世界が鮮やかに見えれば見えるほど、私はくすんで汚れて影になって見える。かと思えば、建物の中は寒かったり、水は冷たすぎたりする。夏なんかきてほしくないのだ。
夏になると中学生や高校生の時に通っていた塾のことを思い出す。塾というものはなぜかコンクリートでできた窓のない建物が多く、夏は冷房で寒く冬は暖房で暑い。外が見えなくて変な温度の部屋で一日中監禁され、何か問題を解いたり怒られたりする。高校生の時、塾があまりに嫌すぎて自傷行為(OD)をして塾に行っていた。塾をサボるという選択肢は素面の私には取れないくらい強くて怖くて力のあるもので、私は薬を飲んで頭をぼんやりさせないと塾から逃げることができなかった。
そういう夏が、くる。今年こそ素面で夏を過ごしたい。夏あるある 嫌い だけど、夏は平等に来てしまうので…
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