【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】 生か死か 第3部「四駄化学共同研」
あらすじ
医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった・・・
本編
第1話 地元民
「現在、四駄郡人口3058人、うち死者1005人。
死者のインフル接種無しが842人、郡内に肺系の持病を持つ人は291人、死者3人という事は一慨には言えないが、持病との関