【創作大賞2024参加作】生か死か(第5部)・・・終息そして始まり
あらすじ
医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった。
第4部の続き・・・
「うちはあと12人で終わりだな。」
積田は朝5時から夜10時まで接種を続け西町住人2628人全てを20日間で打ち終えようとしていた。
5時から始めたのは高齢者に合わせた為だ。