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この医学書・看護書がすごい!2021【三輪書店】

※『この医学書・看護書がすごい!』って何?という方は、まずはこちらをお読みください。
※とにかく推し本を知って欲しい!その一心のみで作成しております。医書担当歴4年で専門知識に乏しいところは多々ございますので、各出版社の公式サイトにて補完をお願いします。

今年初参加の三輪書店さん。
『研修医当直御法度』シリーズや『そこが知りたい!一刀両断』シリーズが好評です。今年は『ERのTips』を改題、内容を改訂した『武装せよ!当直研修医のためのERのTips~288個のレジデントクエスチョン』が刊行されたのですが、とてもインパクトのある表紙で面陳したくなりますね(してました)。

さて、三輪書店営業担当のイチオシはこちら!

『循環とは何か? 虜になる循環の生理学』

https://shop.miwapubl.com/products/detail/2359

まずは営業担当の推しポイントをどうぞ!

・主に、研修医をはじめ、救急医療・集中治療に携わる医師、看護師、技師に向けて書かれていますが、医学生、医療職全般にもおススメできる内容です。
・「誰もが苦手とする分野を丁寧に分かりやすく解説している」、「実臨床の循環管理を行ううえで必要となる知識がまとまっている」点が特に好評です。
・著者、中村謙介先生は若手医師・医療従事者、研修医の育成にも力を入れている先生で、東大病院や日立総合病院で「循環の生理学」の講義を行ってこられています。
・その講義が元になった本書は、「分かりやすく語りかける口調」、「通読可能」なところも、好評の理由かと思われます。

なんと昨年10月の刊行で現在4刷目!非常に売れ続けている好評書です!
とても目をひく表紙のデザインが最高なんですよ。加えて、『虜になる』というタイトル!これがまた医学書らしからぬところがいいんです。

さて、肝心の内容はというと、

楽しく!わかりやすく!役に立つ!誰もが惹き込まれる循環生理学の本 !

とあるように、そもそも「循環」とはなにか?から丁寧に説明がされています。

生化学、解剖学、物理学などさまざまな学問が関わってくる、循環生理学。様々な視点から解説されることで、循環の捉え方や考え方が変わります。循環に興味のあるすべての人に贈る、極上の一冊です!

この本をしっかり読めば、循環とは何か?という問いに言い淀むこともなくなるでしょう。


そして、売り場担当のイチオシはこちら!

『創傷治療ハンドブック』

うちの店の外科学の棚は書籍が多くて面陳スペースがありません。
そのため、新刊や好評書は平台に置くのですが、この平台のスペースは他に心臓外科学、脳神経外科学、皮膚科学、産婦人科学、そして小児科学がひしめき、熾烈な平台争いになっています。そのため平台に置いた期間が短かったり、そのまま棚差しになる新刊も少なくないのです。

いい本なのに、棚差しにしてしまうのが惜しい。こちらの本もそうでした。
なので、ここでどーんと紹介いたします!

患者さんの最も身近な存在であるかかりつけ医・家庭医がキズ・やけどを診療できるよう、創傷治療の要点はもちろん、実症例の画像を豊富に掲載して解説した実用書です。

治癒の経過が一目でわかり、目の前の患者さんが現在どの過程にあるのか知ることができる!治療の基本原則から丁寧に説明がされ、理解しやすい!

家庭で事故がおきやすい熱傷についても年代、ケース、部位ごとに症例がとりあげられ、詳しく解説がされています。他に、褥瘡、糖尿病性壊疽、あまり他の書籍ではとりあげられていない動物咬傷もあり、かかりつけ医・家庭医の診察室にぜひ置いて欲しい一冊です!

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