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この医学書・看護書がすごい!2021【まとめにかえて+α】

おかげさまで今回ご協力いただいた出版社26社、52冊の紹介が先週の金曜日に終わりました。

リツイートで拡散してくださったり、いいねをしてくださった皆様、このnoteにスキしてくださった皆様、ありがとうございます!
私が言うまでもなく紹介した52冊はすごい本たちなのですが、この企画をきっかけに興味をもっていただけていたら嬉しい限りです。

そしてそして!うちの店で本を直接買ってくださった方々!!

本当にありがとうございます!!フェア棚に並べた本が動いていたり、手にとってもらった形跡を見つけるたびに嬉しくなっていたので、それが売れたらもう祭りですよ。マスクの下でにんまり笑ってました。

それから、紹介した本が売れるたびにやった!となってます。昨日売れた本のリストを見ながら発注するんですが、PCの前で気持ち悪いくらいニタニタ笑ってます。マスクの下で。マスク便利ですね。

昨年のnoteみたら同じこと書いてましたね。

いやでもこれは仕方がないんです。だって本当に嬉しいんですよ。文芸書やコミックやビジネス書のように、専門書はガンガン売れません。正直、地方にあるうちの店では専門書ジャンルで同じ本が一日に二冊売れたりすると、なにが起こった?ってなるくらいなんです。
だからこそ、レジを担当している時に医学書、看護書、理工書を買うお客様がいらっしゃるとよし!よし!とテンションあがるんですが、その中でも自分が推した本が売れると脳汁がドバドバでます。本当にたまりません。

『この医学書・看護書がすごい!2021』は2月末までジュンク堂書店岡島甲府店の医書売り場にて開催しておりますが、企画が終わってからでも大丈夫です。もちろん、うちの店ではなく、近隣の書店でも構いません!どうぞ、各出版社渾身の52冊をお手にとってご覧いただき、よろしければご購入くださいませ。


あと昨年に引き続き、山形県の公立置賜病院の病院図書室で『この医学書・看護書がすごい!2021』で選書した書籍をPOPとともに展示していただいてます!

昨年も思ったんですが、陳列の仕方がセンスいいですよね。ありがとうございます!!


ところで、今年はこれだけでは終わりません。
タイトルの+α部分です。
実は、各出版社にアンケートを送った際に、昨年はなかった項目をつけました。

『今年、他社で出版された本で悔しいけれどすごいと思った本がありましたら教えてください』

こちらの回答がなかなかに面白くて興味深かったので、担当者名は伏せたうえで書籍とコメントを紹介いたします(文体も一部変えております)。

『仮病の見抜きかた』(金原出版)

書店に置かれるということで、完全な医療従事者じゃなくとも楽しめる。
ヤラレタと思う点は、「医学書なのに小説?!」。これがまた、類まれなる文章力でミステリー小説を読んでいるかのように先が気になる。

『みんな水の中』(医学書院)
『中動態の世界 意志と責任の考古学』(医学書院)

・ケアをひらくシリーズ自体が悔しいけどすごい
・人文書のコーナーに置かれたり、サイエンスブックカフェで紹介されたり、医学書の垣根を越えて幅広く展開される様子を見ていて、毎回「すごい」と感じている。

雑誌『広告』(博報堂)

こちら、2021年2月に「流通」という特集で発売。
現物の冊子には流通経路が印字されており、上記サイトを開くと、製本会社から取次、運送会社の営業所を追跡し、最寄りの在庫書店までの流通経路をグーグルマップで明示。冊子そのものも段ボールの装丁で製本されており、商品すべてが「流通」となっている商品。
もちろん書籍の内容も充実しており、一読の価値あり。本だけでなくその周囲までを商品としてしまった、すごい本。

『小説みたいに楽しく読める生命科学講義』(羊土社)

実際の講義を聴いているみたいで、めっちゃ読みやすく、めっちゃ面白い。

『がんばらなくてもいいんだよ:いのちの現場で働くあなたへ』(メディカ出版)

医療職者へ向けて絵本から引用したメッセージと届けるというスタイルが新鮮に感じた。

『できるセラピストと言われるために3年目までに知っておきたい115のこと』

目の付け所がよく、しかも早く作り、見せ方もよい。

『Dr.ミヤタクの研修医養成ギプス』

今の研修医はマンガ「巨人の星」で使われた養成ギプスをほとんど知らないかと思われるが、その世代ギャップをあえて打ち出してきた企画、勇気に拍手。

『循環とは何か? 虜になる循環の生理学』(三輪書店)

誰もが行き詰まってしまうような内容を、易しすぎず難しすぎず、伝えている本。沢山の人のもやもやを晴らせるような本だと思う。
こういう本を売って医学に携わる人に役立つことが医書版元の使命なのかなと思った。

『器質か心因か』(中外医学社)

装丁など含めて、クラシカルでいい。

以下、書名のみでコメントなし。

『ザ・テキスト 食道・胃・十二指腸ESD』(金芳堂)
『手を出す?出さない?ジェネラリストのためのよく診る皮膚症状20 皮膚疾患60』(日本医事新報社)
『永寿総合病院が書いた新型コロナウイルス感染症アウトブレイクの記録』(医学書院)
『小児アレルギーのトリセツ』(金原出版)
『ずぼかん』(照林社)
『僕らはまだ、臨床研究論文の本当の読み方を知らない。』(羊土社)
『当直ハンドブック』(中外医学社)※2月に改訂版発売予定

他に羊土社のひつじ社員にジェラシーを抱いているというコメントもありました。悔しいと思いつつ、ご回答くださった出版社の皆様ありがとうございます。

さて、そろそろまとめに入りましょう。

昨年大変だったことをすっかり忘れて、いい感じに正気を失って昨年より新たに3社加えた26社に連絡をとり、すごい本ばかりが発刊されている中、悩みに悩んで選書をし、52冊かぁと気が遠くなりながら発注をしてPOPをつくり、売場に並べ、noteでの連載を終えることができました。

改めて、本当にありがとうございました!
何度も言いますが、まだ当店でのフェアはやっております(2月末まで)。
それ以降も全国の書店に置かれていて、取り寄せも可能です!

そして未来の私へ。

「次は、なにをする?」




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