任天堂の社長になってしまった男 -君島達己- あとがき
ごめんなさい(初手謝罪です)。
かなり面白くかけたと思いますが、この記事はかなり脚色をいれてます。経歴に間違いはないのですが、何分山内社長、岩田社長の二人が故人なため、その思惑、理由を辿ることが不可能です。そこは完全に私の解釈……というよりも想像で埋め合わせしました。そのため、どこまでが事実であり、どこからが想像か解説します。
まず、山内社長が次期社長を岩田聡にする、と決めたのは間違いなく2000年の経営企画室長に就任させたときか、それ以前だとわかるのですが、NOAをどうするかは全く明かされていません。二頭政治云々、荒川氏が任天堂の器ではない云々は私の想像です。さらにいえば荒川氏がなぜ自ら辞表を出したのかも理由が明かされていません。
山内社長が最初から君島氏をNOAの社長にしようと考えていたのかも不明です。(株)ポケモンの立ち上げぶりを見て途中で出来ると見込んだのかもしれません。
同じく岩田社長がなぜ君島氏を呼び寄せたかもすべて憶測です。ただ、彼が少数派のWiiU否定派だったことが理由の一つなのはおそらく違いないだろうと思います。
君島氏が社長になってから時間稼ぎ云々は実は本人が語っていることです。本当は若手にやって貰いたかったというのは各所でインタビューで答えています。
ただし君島氏が山内の精神を引き継ぎ、岩田の精神を引き継いだ古川社長へバトンタッチをした云々は私がそれっぽく書いた描写です。実際はこんなに感動的なものではないです。ただ、書きたくて仕方がなかったので書いてしまいました。ごめんなさい。
またゼルダの発売を延期したのは君島社長ですが、Switchの発売まで遅くしたのかのソースはありません。多分そうなのだろう、という憶測です。
あと、Switch触ったときに天啓が降りた、というのはかなり誇張しましたが、「これだったら大丈夫だ」という実感は本当にあったそうです。ここからどうしても山内溥の精神云々を書きたくて仕方なくなりました。ごめんなさい。
というわけでかなり誇張を混ぜた記事に仕上がりました。自分的にはおそらく間違いないだろう、と思える記事になりましたが、信頼性は高くないです。
この件で君島社長に興味を持った方は、「京都大学の経営学講義3 経営者はいかにして 企業価値を高めているのか? 京都大学経済学部・人気講座完全聞き取りノート」を購入することをお勧めします。君島社長が京都大学で行った講演が記載されています。とても面白いですよ。
それではまた、次の記事で。
2022/5/7 追記その2
本文において、レジー氏をスカウトしたのが君島社長ということになっていますが、直接彼がスカウトした、というソースはありません。脚色部分としてあとがきに書くべきところ、見落としていました。申し訳ないです。
2024/5/25 追記補足
レジー氏が自ら任天堂に入社を望んだことが確認できたので、スカウト部分の脚色を削りました。
2022/5/7 追記
複数の重要なご指摘を頂きました。
かなりツッコミ所の多い創作ですが、任天堂にはそもそも企業理念なんてものはないんですよ。対外的な資料を参照すれば一貫して理念という表現を避けていることがわかるはず。代わりに「DNA」「価値観」という表現を使います。https://t.co/ai7mUKDkuK https://t.co/AGgyokKEC9
— EIKI`@Yukkuma (@eiki_okuma) May 7, 2022
これに関して完全に私の認識不足でした。ソース元にもDNAと記載されているのに、何の不思議に思わず「理念」と置き換えてしまいました。申し訳ないです。
また、WiiU発売時の任天堂社内の状況に関しても君島社長の見えたものとは違ったそうです。Twitterでの会話をそのまま引用します。
そうですね。しかし「社員は(WiiUが)売れると確信していたボンクラばかりだったが君島はそうではなかった」みたいな書き方をされると当時社内に居た身としては嫌悪感を覚えざるをえません。こちらは何かソースがあるのですか?
— EIKI`@Yukkuma (@eiki_okuma) May 7, 2022
そうだったのですね。この下りは君島社長が京都大学経済部の講義にて語ったことを引用しています。「社内はボンクラばかりだ」と読み取れてしまったのは、私の書き方が不味かったに違いないです。 pic.twitter.com/9tsL3fSgPJ
— 初心カイ (@syoshin_kai) May 7, 2022
ソースわざわざ撮影していただきありがとうございます。この引用元内容ですと、記事内の表現はある程度仕方ないかもしれませんね。勉強になりました。#実際、NCL以外の営業側の人間はやや前のめりな所がありましたので……彼の観測範囲ではそう見えていたんでしょう
— EIKI`@Yukkuma (@eiki_okuma) May 7, 2022
当時の状況を解説してくださったEIKI`@Yukkuma様、ありがとうございます。本文の修正は現時点でおこなっていませんが、やはり私の記事は、「あくまで物語の一つ」としてお楽しみくださいますようお願い申し上げます。
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