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自転車をこいで出会えた新しい風景

最近の我が家のブームはサイクリング。

振り返るとすべての始まりは夫の一言からだった。

自粛で、密を避ける・出かけない・人に会わない生活が続いていたある日、思い立ったように夫が「フルマラソンのコースを自転車で走ってくる」と言い出した。

そのフルマラソン大会は、夫がエントリーしていたもの。4月に開催予定で夫にとって初めてのフルマラソンチャレンジになるはずだった大会である。コロナの影響であえなく大会は中止になり、フルマラソン初チャレンジは延期になったのだが…。

とにかく、夫は宣言どおりに、家にある折りたたみの自転車でフルマラソンのコースを走り抜けて帰ってきた。満面の達成感と爽快感とともに。

その次の日に夫はかなり高価な買い物をした。

自転車だ。

買うまでの決断が早かったのは、わたしの弟が自転車乗りで、夫のよき相談相手だったから。的確なアドバイスを迷いなく瞬時に返すのは弟のすごいところだ。わたしだったら、「これもいいけど、こっちもおすすめかも」ぐらいの押しの弱さがでてしまう。見習いたい。

そして、今にいたる。

夫が休みの週末になれば、早朝に起きて子どもとサイクリング。隣町の道の駅までわざわざ自転車で行って、テイクアウトで朝ごはんを食べて帰ってくる。

わたしも夫と子どもたちに感化されて、いつもなら車でいく道のりを自転車をせっせとこいでみた。

同じ道のりでも車では見えない風景が自転車で進むだけで見えてくる。

こんなところにこんなお店があったんだ!テイクアウトやってる!花がきれい。畑にはもうとうもろこしが植えてある…。

ほんの小さなことの積み重ねだけれども、気づきが多くて、楽しい。

今日は、下の娘とサイクリングしてきた。往復で10キロちょっとの道のり。

家から自転車で30分ぐらいのところにある大きな公園まで自転車で行って、テイクアウトのコーヒーを飲んで、白ヤギさんに餌を上げて、ダチョウを見て帰ってきた。

車で往復しただけでは出会えない景色と体験。

楽しかった。娘は、またあしたも自転車で白ヤギさんに餌をあげに行くと言っている。

なんてないことだけれども、今日も新しい風景に出会えた。

同じことでも、ちょっと手段を変えるだけで見えてくる世界は違ってくる。

自転車でどこまで行けるんだろう、地図を見ながら考えた休日の午後のこと。

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