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ムスカの気持ちにふれた日曜日

昨日は、家族でニセコまでドライブ。

天気がとてもよく、最高のニセコ日和だった。

富士山のような姿をした羊蹄山がくっきりと見えて、雪原と羊蹄山と青い空の景色を堪能し、野菜ビュッフェのレストランで美味しいものをたらふく食べて、最後は温泉に入った。

訪れた温泉は、雪秩父。

去年あたりに施設がリニューアルしていて、古い建物がきれいになり、野趣あふれる温泉はそのままに子連れにも優しい快適な温泉になっていた。

お湯よし、施設よし、入浴料も安くて、これはブログでも絶賛紹介しよう!

…などと考えながら、温泉にのんびりつかる。

露天風呂のいっかくに泥風呂があった。

温泉成分が泥状になっていて、それを体や顔にパックのように塗ると肌がすべすべになるというあれだ。

もちろんわたしも娘も喜んで体中に塗りたくり、顔にも塗りたくった。

うんうん、すべすべになるね。

温泉最高!雪見風呂さいこー!

ニセコさいこー!

ひゃっほう!

そんな気持ちで娘と浮かれまくっていた。

顔に塗りたくった泥を落とそうとしたときのこと、目に激痛が走った。

「目がぁぁぁ!目がぁぁぁ!!」

あまりの痛さに目が開けられない。

「目がぁぁ!目が…!」と繰り返しながら、わたしはムスカなのか!と思った。

娘はそんな母の様子にびっくりして、びっくりしすぎて、どうしていいのかわからなくなっていた。

あまりの目の痛さで自分も状況がわからなくなっていたけれども、泥を落とそうとしたときに、なぜか目の中に泥が入ってしまったらしい。

しかも、硫黄の温泉成分がたっぷりと入った泥をだ。

娘に手を引かれ、温泉をあがり、なんとか着替えを済ませたが、わたしはあいかわらずムスカ状態だった。

「目が・・・!目がぁぁ!」

痛くて言葉が出てこない。目は真っ赤に充血して、涙が止まらない。

見かねたのか、受付のおじいちゃんが

「洗面器に水を張って、中で目をゆすぐと痛みがとれるよ」

と優しく教えてくれた。

教えていただいたとおりに目をゆすいで痛みは和らいだけれども、帰りの車の中ではずっと、目が痛くてボロボロと涙を流していた。

これから、ラピュタを見るたびに、この日のことを思い出してしまうのだろう。

わたしのココロはすっかりムスカサイドだ。

滅びの呪文を唱える日常も近いのかもしれない。

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