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横スクロールアクションゲーム『SANABI』感想(ネタバレ含みます)

SANABI(サンナビ)というゲームを、私の友達がおすすめしてくれました。そして私はじわり、じわりと気になって、タイミングを見て……。
スタートしたのはけっこう突然でした。先週の中ごろ、「よし、やるぞ!」という気持ちで始めたこのゲームを、先日クリアしました。

本当に素敵なゲームに出会えました。

このnoteでは、SANABIというゲームに触れての感想や、好きなところ、考えたことを、ネタバレも含みながら書いていきます。スクショは最小限にとどめます。
感想noteでは今まであらすじとかも書いてましたが、色々考えて今回そこは書かないことにしました。なのでなるべく、既プレイでの閲覧をおすすめします。

もくじ
① 操作が気持ちいい!
② 洗練されたグラフィック
③ 息をのむ展開と、物語の緩急
④ まとめ(メイン、ネタバレ大有り)


① 操作が気持ちいい!
これは遊んだ多くの人が感じたのではないでしょうか。

主人公は、腕に内蔵されたチェーンを操り、フィールドを縦横無尽に飛び回ります。天井や壁にぶら下がり、引き寄せられ、敵やオブジェクトに急接近し、弾き飛ばし……。

「チェーンを伸ばす」というたった一つの動作が、実に気持ちいいアクションに繋がります。

特に好きなのは、ぶら下がりながらZLボタンを押した時の、グイッと勢いをつける動きです。ブランコのような感覚で楽しいです。使いこなすのにちょっと時間がかかったのですが、でも気が付いたら意味もなく使ってて、よく障害物にぶつかりました。
(Switchで遊んだのでZLボタンと書きました)


② 洗練されたグラフィック
やっぱりドット絵はたまらない!
改めてそう思いました。いいですよねドットって。

このゲーム、ドットを用いて、キャラクターの感情や動き、なにかの温かさや冷たさ、その場所の穏やかさや不気味さが、とっても細やかに表現されています。アニメーションも滑らかで、丁寧だと思います。

ここは思わず放心しました。本当にすごいです。
淡く浮かぶ「マゴ」のシンボルマークがとっても美しい、悔しいことに!

ドット絵は、その場所にいるという想像を掻き立てることにおいて、美麗な3Dグラフィックに引けを取らないと思います。温度、距離感、感触、におい。想像がすごく広がるんですよね。どんな場所だろう……と、画面の中に自分も行ってみたくなる。小さい頃ずっと、ゲームボーイやスーパーファミコンの世界に入りきっていた身としては、ドットを大切にしているゲームがずっと出続けているのが嬉しい限りです。


③ 息をのむ展開と、物語の緩急

たった一つのある動機に突き動かされながら、「サンナビ」と呼ばれる存在を追う。
それが、このゲームの主なところです。

主人公はもちろん、作中のキャラクターたちもさまざまに動いていきます。驚き、恐怖、謎めき、そして時には楽しく、ほっこり。主人公とサンナビの二つを中心に、展開や演出と一緒にどんどん感情があっちこっちへ行きます。ひたすらに圧倒されていました。スクショが少ない理由です。

色んなキャラクターにも、いつの間にか感情移入していました。これはもう本当にずっと書きたかったのですが、マリのイラストつき作戦会議コーナーが大好きです。

絵もセリフもBGMも、とにかくかわいい。どうなっていくんだろうというストーリーの中で、とってもいい緩衝材になってくれたと思います。このやりとりが好きな理由はまだあるのですが、そこは遊んだ方はわかってくれると思うし、未プレイの人も、遊んでみるときっと分かると思います。


次は、まとめに入ります。

多くのネタバレを含みますので、未プレイの方はこの辺までにしておくことをおすすめします。

このゲームが気になるのでしたら、ぜひ遊んでみてください。きっと素敵な体験が待っていますよ。

それでは書きます。


↓↓↓









④ まとめ


私は最初、サンナビって何だか怖いものだと思ってたんです。得体の知れない、マゴグループの科学力をもってしても及ばない、人智を超えた恐ろしい何かなのかなと。

でも、それは……。

物語を進めるうちに、私はどうすればいいのか、何が正解なのか分からない、そんなふうになっていきました。作中のある重要な二択で、私は「右側」を2回も選んでしまいました。

たったひとつ忘れられない、復讐心があるからです。

この復讐心、ゲームを進めるうちに、プレイヤーにとっても本当に煮えたぎるものになっていきます。ここもすごいなと思ったところで、気の遠くなるような謎や難しさに遭遇しても、復讐のために立ち向かえた。絶対に許さない、許してはならない、そんな気持ちだったんです。



再三書きますがネタバレですよ。
いきますよ。



やっと見つけたサンナビ。
それが分かった時、私は言葉にも文字にも尽くせない感情に飲み込まれました。

最初のカカシも、一緒に辿ってきた謎も、正義も、すべて結びつく。

頑張ってよかった、見つかってよかった。
クリアして電源を切った時、そんな思いが沸き上がりました。ちゃんとした言葉が出てこなくてちょっと申し訳ないです。

私はもともと、作品の中で描かれる「記憶」や「思い出」というのが本当に、本当に好きなのですが、サンナビを追っていく過程で描かれたそれは、プレイヤーとして触れていても、本当にかけがえのない思い出になりました。

何度でも遊べるゲームでもあるので、またいつか、一から遊ぼうと思います。


最後です。
遊びと触り心地。音楽と物語。その中に必ずいるキャラクター。ゲームって本当に奥深いもので、私はゲームについて考える時、このどれもが欠かせないものだよなと強く思います。

そしてSANABIは、そのどれもがぴったりと当てはまっていて、そういう意味でもすごく良いゲームだと思います。

このnoteに込めた思いはいろいろあります。
書けてよかった、そう思います。

結局また長くなっちゃいましたが、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。また何か書くかもしれません。

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