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昼酒昼蕎麦(第八回)

土曜の昼間はほぼ蕎麦屋に居る僕が、足繁く通う素敵なお蕎麦屋を紹介する「昼酒昼蕎麦」。
その八回目です。
昼間にお酒を飲むのが好き、和食で日本酒を楽しみたい、のんびりとお酒を楽しみたい。
そういう方々に楽しんでいただけると幸いです。
(タイトル画像はとろろそば)

手打蕎麦 じゆうさん(新江古田)

今回紹介させていただくお店は、都営地下鉄 大江戸線「新江古田駅」のA1出口から徒歩8分の場所に居を構える「手打蕎麦 じゆうさん」さんです。
柏「竹やぶ」で修行された、蕎麦打ちに真摯な御店主が供する蕎麦に魅かれて訪れるお客さんが後を絶たない人気店です。

料理

つまみの種類は少なめながら日本酒によく合う個性的なラインナップ。
中でも僕が好きなのは鴨ロースです。
こちらの鴨ロースは鴨を富士酢のたれで低温調理するという、他のお店とは一寸変わった供し方。
丁寧に血抜きされた鴨にタレの酸味が加わり、個性的な味わいを楽しめます。
また訪問する毎に変わる付け合わせの野菜もまた美味しくて密かな楽しみにしております。

鴨ロース(¥1,800)

あとはふわふわの玉子焼き(出来上がるまで一寸時間が掛かります)と、鉄板に乗った焼き味噌がおすすめです。
特に焼き味噌は薬味が混ぜ込まれた京都の白味噌を鉄板で焼き上げた一品。
甘く香ばしい味噌の味わいは、日本酒をどんどん進ませます。

焼き味噌(¥800)

日本酒

日本酒は新潟産の4種類に絞られております。
その中で僕のお勧めは、「真稜(純米吟醸)」、「風和(かぜやわらか)(純米)」ですね。

真稜 純米吟醸(¥1,300)

のんびり度

清潔感溢れる和モダンな造りの店内は、一枚板のカウンターに3席、テーブルが3卓の構成です。
テーブルの間隔も離れていますし、一人客が案内される3席分のカウンターも隣席との距離が充分な余裕があって、のんびり度が高くて最高です。

蕎麦

お蕎麦ですが、ご店主が当日使う分だけを店内の石臼で挽き、粉の状態によって打ち方や細さを変えられているとの事。
ですから蕎麦の風味に関しては高いクオリティーは保ちつつ、その日でしか感じられない口当たりや噛み応えの十割蕎麦を楽しめます。
僕が好きなお蕎麦はとろろそばなのですが、昨今訪問させていただいた都内のお蕎麦屋さんの中でも断トツの旨さなのです。
注文を受けてから擦り下ろされた大和芋で仕上げたつけとろが本当に絶品。
最初の訪問にいただきその旨さに衝撃を受けてから、実はとろろそばしか頼んでおりません。
温かいお蕎麦や季節のお蕎麦も食べてみたいのですが、とろろそばの魅力から抜け出せません。笑

とろろそば(¥1,600)

最後に

こちらのお店も開店後には直ぐに満席になる人気店。
お昼の営業は予約不可の為、直接お店に伺って店頭に設置されたリストに指名を記載して、記載順にお店に入店という流れになります。
変わって夜の営業は完全予約制で、お店の公式HPからの予約となります。
これまでは2名以上でしか予約が出来なかったみたいですが、24年5月からおひとり様専用の予約枠が作成された事で僕も夜訪問出来るようになりました。笑
ご店主の打つ旨い蕎麦と、女将さんの明るく柔らかな接客で本当に素敵な時間を過ごせるお店です。

手打蕎麦 じゆうさん
住所:〒165-0023 東京都 中野区江原町3-1-4
電話:03-3951-3397
営業時間(昼):11:30 - 14:30(L.O. 14:00)※売り切れ次第終了、予約不可
    (夜):水・金・土曜のみ ※完全予約制
        17:30 - 20:30(L.O. 20:00)
定休日:日・月・祝日

手打蕎麦 じゆうさん 公式HPより

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