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30代推し活にハマる。

日本の女性の平均寿命がざっくり90歳。
平均寿命を全うできるとした時に、3分の1が過ぎてしまったわけだけれども、30歳からハマりにハマって、推しに推しまくっているものがある。
30歳までの私の「The 飽き性」という人生を考えればとてつもなく意外な出来事だ。

コロナ禍に突入した2020年、まもなく31歳になるというときにそれと出会った。
2020年に行われる国際スポーツ大会に向け、あーでもないこーでもないと苦悩しながら、「あーでもやっとこの苦悩の日々も終わる」と思っていたら、魔の感染症が大流行。すべての時が止まり、終わると思っていた大会も1年延期。ここから先、大会が終わるまではこれまで以上に暗黒の日々に突入するんだろうな…と気持ちはどん底まっしぐら。そして時を同じくして、愛しい愛しいミイの腎臓病の悪化と死。「あー前厄だわ。恐ろしい。」と気持ちはさらに急降下。そんな時に出会ってしまったのだ。

テレビから流れてくる、キラッキラに輝く汗と涙。見るたびに輝きを増していく原石たち。ライバルで切磋琢磨する間柄でありながら、お互いの支えとなり、力となり、成長しあう姿。
どん底暗黒期の私にとっては、とんでもなくまぶしかった。
情緒がジェットコースター並みだった私は、まんまと彼女たちの涙や苦悩に一緒になってテレビの前で大号泣していた。

🌈NiziU🌈

それがデビューを決めた女の子たちのグループ名だった。

彼女たちのデビュー決定まで、そして決定からデビューまでの道は、決して平たんではなかったと思う。なんならデビュー後も何度「コロナ」という抗いようのない敵に苦しめられたのか。
彼女たちの苦悩や努力の度合いに比べれば、私の苦悩なんてものはちっぽけだったと思う。それでも、コロナに翻弄されて、大会に翻弄されて、体力も精神もどんどんすり減っていた(なのに体重だけはストレスでしっかり増加。なんで。)私にとっては、彼女たちの苦悩がどうしても重なって、彼女たちの飛躍を願わずにいられなかったし、飛躍していく彼女たちや彼女たちの歌やパフォーマンスを見ると勇気を与えられたように感じた。

そんなわけで、吊り橋効果てきめん。どっぷりどっぷり沼落ちした。
もう底なし沼過ぎて、這い上がるなんて思考もわかないくらいにどっぷりと。
アイドルになんて、それどころかタレントや著名人にだってほとんどハマったことのない私は、心底沼っていった。
彼女たちが新しいコンテンツや楽曲を生み出せば、大人の特権とばかりに稼ぎを思う存分注ぎ込み、グッズが出れば我先にとオンラインのカートにぶっこんで決済。いくら使ったか、なんて考えると恐ろしい。

そんなこんなで、デビューから約2年、待ちに待った瞬間がきた。
彼女たちの単独ツアーが決まったのだ。何のためにファンクラブに2つ入り「W会員」を継続してきたかと言えば、まさにこの瞬間のため。
何が何でも初単独ツアーをこの目に焼き付け、その場の空気を堪能せねばと、すべての会場と日程に応募した。まぁ、言うて東京人だし、1公演くらい東京いけるっしょ。なんて甘い考えを抱きながら。

そして、無事にツアーを自身の目で見る権利を得た。
福岡2公演と北海道2公演。
目を疑った。
でも、すぐに飛行機と宿泊先を抑えたあたり、これほどまでに稼ぎのある大人でよかったと思った瞬間はこれまでにないかもしれない。

てなわけで、事前にオンラインストアでツアーグッズを大量に購入し、先日ついにその場に降り立ったのだ。福岡の地に。
前置きがだいぶ長くなってしまったけれど、この時の感動を書き留めておきたいと思う。

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