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マニアックな美文字のヒント

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綺麗な文字を書くことについてのヒントを、いろんな視点でマニアックに述べていきます。ナゾリ教材で綺麗になぞれても、形だけ綺麗に捉える事ができても、それだけでは足りない要素があります… もっと読む
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記事一覧

綺麗な文字の書き方(95)【やってはいけないという部分を自分で気づくこと】

「書」に限ったことではないですが、 「ああ、これはやったらいけないんだな。」 という風に…

綺麗な文字の書き方(94)【収筆が終わったら即座に離れる】

これは最後の文字の最後の画を書き終えたら、という事になります。 トンスートンの「最後のト…

綺麗な文字の書き方(93)【画のおわりは次の画のはじまり】

私はいろんな所で美しい文字とは「形」と「動き」が大事という事を言うようにしています。 と…

綺麗な文字の書き方(92)【3連を1・2の3で書いてみる】

タテ線でもヨコ線でも、3連続になる線(画)は意外と多いです。 3つ連続する線をタテでもヨ…

綺麗な文字の書き方(91)【ヨコ3連の角度を少しずつ変えて書く】

ヨコに3つ連続して書くという文字は多いです。 たとえば「三」はもちろん「目」「言」「書」…

綺麗な文字の書き方(90)【筆管から先に抜くクセを(毛筆の場合)】

今回は前回の「筆から先に抜くクセを(筆ペンの場合)」の続きのような感じで、 「左ハライ」…

綺麗な文字の書き方(89)【筆から先に抜くクセを(筆ペンの場合)】

これは筆ペンで書く時に、最近発見したことです。 毛筆ではなく筆ペンで書く場合というのは、まず例外なく手を紙に付けて書きます。 考え方によっては、ボールペンの先が筆風になった筆記具を筆ペンと呼び、つまり筆ペンはボールペンの延長線上にあると言えます。 なので自然とボールペンと筆ペンは同じ持ち方(人それぞれ違いはあっても)で書くことになります。 ボールペンを手を浮かせて小さい字を書く人はまずいないと思うので、同じように筆ペンも手を付けて書きます。 手を付けて書く。 ここ

綺麗な文字の書き方(88)【教えられる領域、教えられない領域】

・教え「られる」領域 ・教え「られない」領域 書の勉強や指導をしていて、この2つの領域と…

綺麗な文字の書き方(87)【シンプルな硬筆ほど難しい】

このことは書道を真剣にやっている方ほどご理解いただけるのではないかと思います。 硬筆とい…

綺麗な文字の書き方(86)【華を求めると同時に…】

「華」を求める。 華麗とか、華々しい、といった表現があります。 光輝くような美しい華には…

綺麗な文字の書き方(85)【心をどこか遊ばせておくこと】

綺麗な字というのはどういった字でしょうか? ・画と画の間がきちんとそろっている事 ・左右…

綺麗な文字の書き方(84)【筆の先・ペン先に力をみなぎらせて書く】

このことは、意識しないとなかなかやらない事なのではと思っています。 毛筆でもペン字でも、…

綺麗な文字の書き方(83)【囲みの中の字は大きく太めに書くと良い】

「くにがまえ」という「□」に書く部首があります。 「国」「園」「因」「回」「固い」などな…

綺麗な文字の書き方(82)【書で競うべきは、過去と未来の自分】

これは私自身にも対する戒めとして、常に念頭に置いていることです。 「競書雑誌」というのがあって勘違いしがちですが、ついつい他人と競争してしまうという事があります。 本来「書」というのは他人と競うものではありません。 本当に競うべきは、過去と、そして未来との自分だと思うのです。 能力至上主義という教育、テストで何点取れるか? 取れなければ私はダメなんだ… という環境があるのも事実なので、ついそう考えてしまいます。 それを「書」にも当てハメてしまい、他人から優位にな