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社会に適合できないおれにどうすればお前らみたいになれるのか教えてくれ

(この記事は2016年に書かれたとある手記の再録です。当時はADHDの診断を受けておりませんでしたが、いざ病院に足を運んでみたらコンサータ72mgMAX処方の立派なADHDでした。やったね!)


友達がいない。少女屋です。

自己紹介をさせて頂きますと、ADHDの疑いがある社会不適合者です。やるべきことができません、みんなができることができません、周りは頭がおかしいと指差して笑うくせにわたしのアタマの病院代ひとつ出しちゃくれません。とっとと死にてぇとTwitterで毎日叫んではフォロワーにブロックされる日々。あとこの間留年した。以上です。

そういう人間の話すことなのであまり説得力もないでしょうが社会の底辺が吐瀉物吐き散らかしてるものだと思ってご覧になってください。

普段は理系の学び舎に通っているのですが、勉強していくたび「あれ?わたしマトモな社会人になるのなんてムリじゃね?」という思いが深まるばかりです。

私が社会に出て臨機応変にてきぱきと動くビジョン、週休二日制でたまに残業もして気の合わない”マトモ”な同僚どもと終業後飲みに行くビジョン、先輩の言うことをよく聞き円滑にコミュニケーションをとるビジョン、ここまで打っててそろそろゲロ吐きそうになってきました。無理です。

学校の実験ですらほぼ付いていけずに記録係としてちまちまと周波数による電流のナンチャラをメモして「これはこの回路がアレだからソレしてコウなるんじゃないか?」「なるほど!(わかってない)」とエアプを繰り返す日々なのです。人生をエアプ。

こんなんで責任ある職務になんて就けるワケがありません。無理です、というか会社勤めがムリです。

とはいえこの社会に生きるものとしてある程度のモラトリアム期間を過ぎれば社会貢献して金を稼いで生きていかなくてはならないという、呪縛のような義務があります。そしてわたしは生まれついて節約というものができない人間なのです。というか、我慢ができない。週一で喫茶店に通いたいと思ったら後先考えずに行ってしまう。過去問のコピー用にお金を残しておかなくてはいけないけど、今どうしてもGABAのチョコが食べたい、食べてしまう。そしてその辺の人間に金を借りる。「なんでお金残しておかないの」「いやあ、昨日急にGABAが食べたくなって」なけなしの友人が減る。

そういうわけなのでチマチマセカセカ暮らしていくことはわたしには不可能です、途中で必ず借金をします、リボ払いです。なのでそこそこ趣味にお金を使えるぐらい稼げるお仕事がいいです。なのでてきとうに理系の金になる学科を選んだのですがふつうに責任ある職務なんて向いていませんでした。

わたしのやりたいことは文字を書くことで、きっとそれ以外にわたしが人並にできることなんてなかった。けど文字を書いてご飯を食べるだなんて、そんなギャンブル過ぎる人生を選ぶ覚悟なんてわたしにはなかった。

だから二番目に好きなことを選んだ。全然やったことはなかったけど体験学習に行ったらワクワクして、たぶんその勉強なら楽しくできるだろうと思った。けど実際体験学習みたいな授業なんて週に1時間しかなくて、他はわたしの興味のない機械加工法、電流の計測、電圧の求め方、アアッ……(去年落とした単位)。

わたしのやりたいことは文字を書くことで、きっとそれ以外にわたしが人並にできることなんてなかった。わたしのやりたいことは文字を書くことで、きっとそれ以外にわたしがマトモなお前らに褒めてもらえる方法なんてなかった。

なぁマトモなお前らよ、教えてくれよ、なんでお前らはそんなに毎日を、楽しそうに生きられるんだ? こっちは家に帰ったら今日はあの会話で空気を悪くしてしまったあの返しはセンスが無かったと布団に顔を押し付けて奇声を上げて、そうしてぐったりしたまま何もせずに一日が終わってしまうんだ、人と、話すことに、気を遣うことに、何よりいちばん気を遣われることに、つかれて、つかれて、何にもできない。人間としてダメだと何度友達ヅラしたやつらに言われたことかわかりません。じゃあ人間らしくいられるためにはどうすればいいんだ? お前らみたいに毎日楽しく、結婚して子どもを産むことに何の違和感も抱かず、死にたいなんて非生産的な悩みにリソースを割かず明日の課題を進めるその能力は、いったいどこでいつ手に入れたものなのかわたしに分かりやすく教えてくれよ。お願いだよ、たのむよ。

それが生まれ落ちた時点で手にしているものでどう頑張ってもわたしがそれを手にすることができないというのなら、わたしが誰かに能力を認めてもらえて「あぁ生まれてきてよかったなぁ」と一生涯思えないというのなら、どうかわたしを殺してください。焼いて、からっぽなわたしの空洞をみつけて、そこに何が入っていればわたしは死なずに済んだのか、もしも世界にいるかもしれないわたしに似た誰かに教えてください。

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