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リアル事例Ⅱツアーin澄風荘 中小企業診断士試験受験生のお客様が来館されました

澄風荘のWeb担です。

私は昨年、中小企業診断士試験を受験し今年の1月31日に合格、4月1日付で中小企業診断士登録となりました。
澄風荘の経営に従事するとともに、中小企業診断士として地元企業の支援にも貢献したいと考えております!


今年の4月半ば過ぎ、澄風荘の経営相談でお世話になっている中小企業診断士の津賀弘光先生のご紹介で、中小企業診断士受験生の6名様が澄風荘にお越しくださいました。

受験生の方の会社で作られた「しんだんし ひろみつ」マンホール

「リアル事例Ⅱツアー」と題しまして、中小企業診断士試験2次試験の事例Ⅱ(マーケティング・流通分野の企業事例の問題)の対策として実際のBtoC中小企業を訪問して学ぶ勉強会です。事例Ⅱの問題には旅館の話もよく出てきます。当館は小規模旅館ですが、事例企業として勉強会に参画させていただきました。

スケジュール

13:30~チェックイン
15:00~経営者(澄風荘)との意見交換会
18:30~夕食(海賊焼き)
20:30~温泉入浴(浜坂ユートピア)

意見交換会の様子

意見交換会

2時間以上じっくり皆さんと意見交換を行いました。
当館の経営課題だけではなく、新温泉町の地域課題についても検討しました。

夕食は海賊焼き

夕食は当館名物「海賊焼き」を召し上がっていただきました。

澄風荘名物「海賊焼き」

意見交換会では「海賊焼き」の由来についてもお話ししました。

温泉町浜坂の芦屋城は、戦国末期豊臣の大軍に抗い、小さい山城ながら、周囲を断崖絶壁に囲まれた地形で、天然の要害となっており難攻不落と言われました。その城主を塩治周防守、押し寄せる豊臣軍を翻弄したのが、奈佐日本の介率いる但馬水軍(海賊)でありました。豊臣の大軍を相手に大暴れした海賊武将「奈佐日本ノ介」に因んで、暴れん坊海賊焼きと名付けました。

芦屋城は秀吉軍の秀長に抵抗して、相当手古摺らせましたが、城山に続く秘密の道を絶たれ、落城の憂き目を見ることとなります。

https://syofuso.com/kaizoku.html

かにソムリエの女将が海賊焼きの食べ方をご案内し、皆さんに浜坂の地域資源「海の幸」をご自身の舌で実感していただきました!

助言と診断提案書

提案書もいただきました

皆さんで意見交換会で出た課題を抽出し、澄風荘と新温泉町がもっと発展していくための提案書をいただきました。

一部抜粋します。

(1)閑散期(カニシーズン以外)の集客力アップ、売上の平準化
カニに代わる地域食材の利用(①但馬牛、②エビ、イカ等の海鮮類)

② カニ以外の海鮮類のメニュー強化
四季折々の魚介類のメイン料理を明確化して、四季それぞれの魅力や食の楽しみ
を発信し、リピーター層の更なる拡大及び口コミ誘発を図る。

(2)研修プランの追加(「学業成就の宿」としての情報発信)
閑散期に大学のクラブ・サークル活動や資格取得の合宿(この度の診断士の勉強会)のプランを設け、大人数
の場合は、今回同様に別館一棟貸し等を行い、勉強会の便宜を図る。隣接する「勝願寺」を願掛けとしてPR し、
「ここを訪れると(診断士に)合格できる」(士業が生まれる宿)として、付加価値をつける。

(3)登山客の取り込み
登山客に向けて、HP 等で登山家「加藤文太郎」の歴史や登山で行ける絶景スポット(シワガラの滝)を紹
介し、登山客を取り込む。

(4)町おこし(観光協会と地元の協力体制構築)
①海鮮・温泉・レコード針等、地域の豊富な観光資源を活用して、知名度向上を図る。

②浜坂を含む新温泉町の認知度アップ方策

③「麒麟のまち」として広域的な取り組みを推進する
鳥取との連携・・・車で30分の距離となる
→新温泉町として鳥取駅からのシャトルバスを運行
⇒鳥取砂丘や山陰ジオパークと組み合わせることで、アクセスを改善し、観光客の取り込みを図る
→海賊焼、鳥取砂丘、コナンのイベント等をSNS で発信し閑散期の需要を喚起する。


④町の昭和レトロな雰囲気としての整備及び訴求強化
食堂、土産、魚等の店舗の位置の紹介や支援の実施(観光マップの強化)
レコード針の街
⇒大分の豊後高田市や埼玉県川越市が昭和レトロの街として情報発信し、町おこしに成功している。

⑤漁獲体験(浜坂漁港との連携)
浜坂漁港とタイアップしてのカニやほたるいか、えび等の説明、食の楽しみや漁獲の様子、
加工の様子の見学や漁獲体験コースを構築し、浜坂の魅力や魚介類の関心を高める。

⑥観光協会、商工会議所、新温泉町の町議会での観光予算増枠を目指し、地域のプロモーシを強化し地域の
活性化を推進することを粘り強く取り組み続ける。

(5)カニ漁獲減少への対応策

津賀チーム提案書より

「学業成就の宿」は需要ありますでしょうか笑

レコード針のまち新温泉町」は実際にやっていくべきだと考えています。


レコードで町おこし

素敵な提案をいただきありがとうございました!

当館だけでは出来ないこともあり、事業者連携、地域一体となった観光施策のビジョンを固め、意思統一することが重要だと考えています。

まずは足元から情報発信を強化して参ります!

津賀チームの皆様、当館と新温泉町のことを真剣に考えてくださり、素晴らしい提案をいただいたことを感謝しております。当館でできることは必ず実践して、成果を出します。皆様と一緒に中小企業診断士としてお仕事する日も近いと確信しています!

おまけ:まち歩き案内所「松籟庵」のInstagramでも紹介されています!


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