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子孫を残すということ

子供を作らない生き方をする人が増えている。

これは私の妄想に過ぎないけれど、このまま子供を作らない人が増えたら未来はどうなるだろう?と考える。

今、子供をあえて作らないことを選択する人たちは、ある程度勉強しているエリート層に多いと思う。子供ができても夫婦の関係はそんなに変わらないし、子育てをすることのリスクは大きい。正直なところ、誤解を恐れずに言うと、自由時間が奪われ幸福度が下がることもある。

やりたい事やすべき事がはっきり意識できる人こそ、子育てのハードルは上がる気がする。だって、自由に自分の意志で動ける時間が格段に奪われるし、集中力も常に削がれることは分かっている。

このまま、エリート層が子供を産まない選択をし続けたら、数万年後、人類はどんなふうになるのだろう?優秀な遺伝子が残されず、どんどん劣化した人類が、新しいものを作り出すことを忘れてしまい、原始人のような生活をする。生命を残すためだけに生きる、そんな動物的な生き物になるのか?

それか、もしかしたら、この子供を作らない選択のサイクルは既に人類が繰り返してきた営みなのかもしれない。今現在日本は人口が減少してきているけれど、世界を見れば人口増加の地域もたくさんある。そして、人口が増えて経済発展して文明も発達したところで、子供を作らない選択をする人が増える。

高度な文明は滅び、別な場所で新しいものが生まれ、また一定の所まで来たら滅びる。今まで世界はこの様に進んできたのかもしれない。

昨今、交通の発展によって急速に世界中の人々が行き来する世の中になり、さらにはインターネットの出現によって、得たい情報は簡単にどこにいても得られる世界に進歩した。そうすると、この子供を作らない選択をする人々が、世界のトレンドとして一斉に増えるかもしれない。世界中のエリート層が子供を作らない選択をしたとき、どんな時代になるのか。そんなことは起こるはずがないけど、もしかすると起こるかもしれない。緩やかに、本当に緩やかに、誰も気づかないうちに人類は衰退する。そんなような気がしている。

人類は、何のために生きるのか。自分の自由時間を浪費してでも子供を育てることの喜びと意味は必ずあると思う。幸福度の分厚さを子育てが増幅させると私は信じたい。

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