生産力を飛躍する仕事術⑪

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仕事の正しい委託方法

仕事を他の人に委託する方法として、間違っている方法が２つあります。
この委託方法は、２つとも生産力を低下させてしまうような方法で す。

もしも自分の仕事において、どちらかの方法が含まれているような場合には、それを改めることによって良い結果がもたらされるでしょう。 まず、間違っている委託方法の１つ目というのは、１人で何でもかんでもやりたがっているような人に委託してしまうという方法です。

自分１人で何でもかんでもやりたがるということは良いことのように思えてしまうかもしれませんが、実は全く良いことなどではないのです。 自分が理性的に考えてこなせる量以上の仕事を欲しがったり、業績 のために自分の能力以上の仕事をしたがったりするような人は、実は生産力は低いのです。

さらには、その仕事に関わるすべての人の生産力低下にまでつながるのです。 その人が、なかなか人に支援を求めることができないような人であったとしても、あるいはただ単にその人が無謀な人であったとしても、いずれにせよ、その人１人の問題だけではなくなってしまうのです。

人に委託するときの間違っている方法の２つ目は、責任逃れをする ような人に仕事を委託してしまう方法です。 責任逃れをするような人は、本当は自分で行わなければならないような仕事を、他の人に頼んでやってもらうといった可能性もあるのです。

これは、単にその人が無責任であるというだけの問題ではなく、他 の人の時間までも無駄に使ってしまうような結果になってしまうのです。 可能な限り、このようなタイプではない人に仕事の委託をするように心掛けていくことが、賢明な選択であるといえるでしょう。

自分ですべての仕事をこなすことができないと判断できたり、すべての仕事を同じように完成度の高いものにすることができないと判 断できたりすることは、大切なことです。

そのような判断は、自分の生産力ばかりでなく周りの人の生産力をも向上させることにつながるのです。 非常に大きくて大変な仕事を任されたときには、積極的に他の人に 援助を求めるようにしましょう。

それは、単に仕事を完了することができるだけでなく、より早くより上手に進めることができるようになる大切な仕事術といえるのです。 人に頼むことは無力さの証であるとか、弱さの証であるなどと思わないでください。

自分のできる範囲や能力をしっかり把握することは非常に大切なことです。 このことが、引いては他の人に協力する機会も与えてくれますし、 仕事をうまく完了させることにもつながっていくのです。

自分の仕事量を減らすために、他の人に仕事を委託するということは間違っています。 しかし自分が手に負える仕事の量をはるかに超えていたり、能力的にはるかに高いものを任されたりした場合は、人に委託することが賢明な選択です。

仕事を完了する必要がある場合、しかも良い状態で仕事を行わなければならない場合、実はチームワークが最高の結果を生む方法になります。