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タマゾン川探検レポート

「本物のアマゾンは、テレビ特番よりもデタラメだ。」

今年5月、こんなワクワクするコピーに目を奪われた僕は、「その通りだ、この目で見てみたい」と強く思った。

あの時、Dancer in the darkを見てアイスランドに興味を持ち、単身関西空港から飛び立ったあの時を思い出した。しかし、時は第4次緊急事態宣言。アマゾンはおろか沖縄にも行くことが叶わなかった…。

本当に自然はデタラメなのか、それとも、僕たちの想像の範囲内なのか。
人間の手は、自然を完全に制圧したのか…。そのナゾを突き止めるため、我々はひとまず、タマゾンの奥地へと向かった…。

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こんにちは、はじめまして。しんせさいざ⚡と言います 。初のnote、タマゾン川探検レポートのまとめです。良ければお付き合いください。  

wikipediaによると、タマゾン川こと多摩川は、「山梨県・東京都・神奈川県を流れる多摩川水系の本流で東京湾に注ぐ一級河川。全長138km、流域面積1,240km」であり、私の住む地域は青梅市と大田区の間にあるため「中流」となる。

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(多摩川をまたぐ小田急線陸橋 画像:wikipedia)

ちなみに、大都会を流れる多摩川は、以前公害が社会問題化したころよりかなりキレイになっており、アユが遡上したり、下流ではウナギが生息している。

今回は、5月から4か月計画でペットボトルボートを製造し、家から近い稲城市~府中市の間のタマゾン川を横断することとした。


1 構想

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小さな浮力で浮くこと、そして転倒防止を実現するため、ボートの形はアウトリガーボートとした。

2 製造に着手

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⇧試作1号機(12リットル)

家にあったスノコにボトルを貼り付けた。しかし絶縁テープと養生テープは水と相性が悪く、すぐに剥がれた。

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⇧試作2号機(26リットル)

プールに浮かべたところ、子ども一人が浮くことができた。ガムテは粘着力が強いが、ガッチリとまではいかない。

3 現地実験

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⇧試作3号機(30リットル)をタマゾン川に浮かべてみた。安定感が全くない。考えあぐねて行き詰っていた。

4 ボートの進化

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⇧試作4号機(44リットル)

ヒモ(耐荷重45kg)を使うことで本体(すのこ)と浮力体が一体となり、かなり安定性が増した。

5 リハーサル

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外出可能な範囲でキャンプ場に行き、試作4号機を縦に連結した5号機(いきなり倍の88リットル!!)を使ってリハーサル。

○浮力
大人と子どもを浮かせる力はなかった、大人は腰が沈んだ。これでも足りないのか…。

○安定性
やはり左右に不安定すぎる、アウトリガーをなんとかしなくては。

○推進力
手で漕いだが、オールになるホウキ状の何かがあった方が良い。バランスも向上する。

○剛性
すのこが歪むなど、破壊が近い。塩ビパイプなどのフレームを考えるべきか。ただし塩ビパイプはそのままだとスベりやすく、ロープの締付けが難しいため要検討。

○快適性
極めて悪い。どこにどう乗ればいいのか分からない。もっとユーザーのことを考えないといけない。

○総括
実験としては成功。改善すればタマゾン川の横断は可能と見込まれる。※タマゾン川は流れもありデタラメに広いので、十分な安全対策を追加する。

6 最終6号機の完成

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8月21日(探検日前日)、最終6号機が完成。

ホームセンターで塩ビパイプを購入しフレームを制作。ようやくアウトリガーが形になった。浮力体は実に58本、116リットル。全長150センチと分解しなければ車で運べないサイズとなった。

持てる知識技術を投入し、安全には最大限配慮した。

7 探検の決行

8月22日、天気は曇り、気温は31度ほど、しばらく大雨は降っていない状況で、水位も低調であると予測された。当日はパパ友の協力を得て、2名で安全監視体制をとることとした。

河川敷に到着すると、以外にも水量が多い。アレ?現地実験で来た時よりも土手が水に浸かっており、アプローチが難しい。

ボートを抱えて、ジャングルのような河川敷をひたすら歩く。

不安定な地盤、背の高い草、大きな玉石、草に隠れた泥水の小川…もしかして川面にたどり着けないのではないか、そんな予感がした。

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⇧いったんボートを置き、川面への進入経路を確認に向かうところ。

ライフジャケットの暑さで子どもたちが音を上げそうになったころ、空から轟音が聞こえてきた。

「もしかして…ブルーインパルスじゃない!?」

その通りだった。8月22日はパラリンピック開会式のリハーサルということで、ブルーインパルスが東京に来ていたのだ。

彼らは隊形を変えながら3回ほど現地上空に飛来し、探検隊の心に大きな勇気を与えてくれた。

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⇧左方向に進んでいる。

長くなったので、続きます。

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