【Irresistible6】欲求に打ち勝つための言語スキル

こんにちは。SYNT代表佐々木です。

最近、話題の本「Irresistible 『僕らはそれに抵抗できない』」を読んでいます。

SNSに、ネットゲーム・・・

現代を生きる私たちは何かに対して「中毒」かもしれません。

「依存」と「習慣化」は似ていると思います。そこで・・・

【テクノロジーへの依存の功罪を論じた本書を読み】、

SYNTで英語学習サービスを作る上で、ユーザーさんがよりより習慣を得るヒントを得たいのです。


《前置き》

「明日から実践できる」、というのも心理学の良さかなと思います。

心理学の分野では、眉唾ものの研究もあります。研究結果を並べられても、「いや、この研究からその結論は言えへんやろ」と思うことも多々あります。

科学的に証明できているかはわからないが、個人が実践してみて自分が変わることができたならそれはそれでいいわけで、

実践への障壁が低いところが心理学のいいところかなと思います。


より良い人生のために、人間の短絡的な欲求にresistする方法が本書から学べるわけです。


《習慣化のための言語スキル》

それでは本日の本題

本日は「言葉」がキーワードです。


何かを毎日やろう、と決心したことがみなさん一度はあるのではないでしょうか?

明日からダイエット!

毎日英語を勉強しよう。

夏休みになったら毎日本を読もう。

的な。


しかし、思い立っても継続できないのが人間です。

アメリカ人の50%は1月1日に何かしらの目標を立てるが、1月末には1/4が脱落して、6月には50%が脱落している、というデータもあるそうです。


習慣化を試みるも3日坊主に終わる、

みなさんも一度は経験したことがあると思います。


実は、習慣を継続するための「言葉を扱うスキル」があるのです。


それは、「できない」「しない」です。


自分への言葉のかけ方によって、習慣が定着するかしないかに差が生まれたという研究が本書に紹介されていました。明日から実践できますので、紹介します。(僕も実践しています!)


例: 毎日英語を勉強すると決心した人の場合


この時、心の中での言葉には二種類あります。

「今日から私は、英語を勉強せずに寝ることはできないゾ」

=「やらなきゃいけない」

か、

「今日から私は、英語を勉強せずには寝ないゾ」

と声をかけるのです。


「できない」なのか「しない」なのかが大きな差を生みます。


ある実験では、

「あなたは毎日運動を休むことはできない」と言われた人と

「あなたは毎日の運動を休まない」と言われて運動の継続にチャレンジした人だと

なんと、前者は10%、後者は80%の人が運動を継続できたのだとか。


何か継続したい習慣があるときは、

「できない」ではなく「しない」という言い方で目標を言語化してみてはいかがでしょうか?


《少しだけ考察1》

少しだけ考察すると、重要なのは「自己効力感」かなと思います。

自分が権力や影響力を持っていると人はやる気が出ると言われています。

「私は毎日の運動を休まない」と言い聞かせている方が、「私は毎日の運動を休むことはできない」と言う方が、裁量権があり、自己効力感を感じることができそうです。


SDTをご存知ですか?自己決定理論(Self Determination Theory)では、人は3つの根幹的なニーズに関わるときに自主的に行動を起こしやすい。


その3つの根幹的なニーズとは?

それは、自律性、関係性、有能性です。

Autonomy, Relatedness, Competence です。


SDT的に考えても、

「できない」ではなく「しない」と言い聞かせる方が自主的な行動変容を起こしやすいでしょう。


《少しだけ考察2》

「運動せずに寝ることはできない」

→勝ち戦か負け戦かわからないため、勝利しないと達成できない目標

「運動せずに寝ることはしない」

→勝ち戦前提


これは、僕の師匠の一人のMさんとも共通するかなと思いました。

勝つことが前提で未来の話をいつもされている気がします。

以上。


最後になりましたが、

僕は初期研修中にフランス語検定1級を撮りたいので、一日フランス語を15分勉強すると決めていますが、

「フランス語を勉強せずには1日を終えない」と心で思うと、習慣の継続が楽になった気がします。

準1級合格を目指して頑張っています〜。


みなさんも「できない」ではなく「しない」と唱えたり、人にアドバイスすることで、行動変容と習慣化を起こしやすいかもしれませんよ!


いかがでしたか?

みなさんの日々の生活に少しのアイデアを提供できたら幸いです。


本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!


This article was written by Shu Sasaki (SYNT)

9/4 Shu

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