【Irresistible3】 人を魅了する”ランダムな”報酬

こんにちは。SYNT代表佐々木です。

最近、話題の本「Irresistible 『僕らはそれに抵抗できない』」を読んでいます。

SNSに、ネットゲーム・・・

現代を生きる私たちは何かに対して「中毒」かもしれません。

LINEでメッセージがきているか数分間おきにチェックしてしまったり、気づいたらFacebookやTwitterを30分も眺めていたり、Youtubeで1時間使ったり。

そんなことはありませんか?

現代のテクノロジーは、いとも簡単に私たちを「依存状態」にさせてしまいます。


「依存」と「習慣化」は似ていると思います。そこで・・・


【テクノロジーへの依存の功罪を論じた本書を読み】、

SYNTで英語学習サービスを作る上で、ユーザーさんがよりより習慣を得るヒントを得たいのです。


本日のキーワードは、MRI、水、ジュースです。

ランダムな報酬に心を奪われる


思ってもみないタイミングで良いことがあった時のこと、想像していただくことは難しくないと思います。




=====以下、Irresistibleより、抜粋、引用、加筆=====

2001年の実験らしいのですが、

MRIの撮影の間に口の管から液体が流し込まれる実験が行われました。

口にストローを加えてもらって、口の中にジュースまたは水のどちらかを流し込むというのです。

そして、脳がどれくらい反応するのかを計測しようと。

実験の前半では、

水→ジュース→水→ジュース・・・と10秒おきに流した、と。

実験の後半では、

ジュース→水→水→水→ジュース

のように、ランダムに流しこんだのです。


前半は、決まったタイミングで得られる報酬に対する反応を、

後半は、ランダムに与えられる報酬に対する反応をみていると考えられます。


後半の被験者は、ランダムな報酬に対して、脳が快感を感じ続け(どこの脳活動を計測したのかしら?、報酬系らへんに電極をつけたのでようか?)、最後まで減衰しなかった、とのこと。


一方前半の被験者は、最後の方は、ジュースに対する喜びの反応がどんどん減弱していったと。


私たちは、報酬が変化しないときはどんどん”飽き”、”慣れて”しまいます。

一方、”ランダムな”報酬には心を奪われ続けてしまいます。

=====以上、Irresistibleより、抜粋、引用、加筆=====


これと同じ現象は、日々の生活で簡単に見ることができます。


①オンラインゲームのガチャ。

ガチャはいつも当たるわけじゃないですよね。

課金しても、強いキャラが手に入るのではなく、「強いキャラを手に入る可能性があるガチャ」を引く権利を手に入れます。

そして、ときたまに、当たる。その感覚が中毒状態に寄与しているかもしれません。


②LINE!?

これはみなさんそれぞれに想像してもらった方がいいかなと思うのですが、

いつも即レスしてくれる人から即レスがきたとしても「いつも通り返事が早いな」と思うだけですが、

普段は返事が遅い人が返事が早いと、「おっ」って思いませんか?


予期していないタイミングでの報酬に心を奪われやすいと思うのです。


この実験を知る前から、僕は「変化」が大切だと思ってきました。

変化しない、一定のものは飽きられてしまうとは薄々気づいていました。


SYNT第一回発音コンテストでも、これが当てはまる事例がありました。

日々日報を参加者に送るのですが、

ある日の日報では、ユーザーさんからのメッセージを紹介したり、ある日は僕以外の講師からのレクチャー記事を添付したり変化を加えたのです。


「たまにある●●さんの記事が良いです」とのお言葉をユーザーアンケートにいただきました。


変化を加え、ランダムな報酬を提供する。それが、人を惹きつけるということはこれは事実だと思います。



僕の英語サービスにすでに取り入れていますが、さらに一層工夫を重ね、モチベーションを維持してもらえるようなサービスを開発していきます。


ちなみに、今回の実験結果、原典を調べたのですが、ちょっとググったぐらいでは、検索できませんでした。


本日も最後まで読んでいただいてありがとうございました!


This article was written by Shu Sasaki (SYNT)





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