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【Irresistible】2ツァイガルニク効果


こんにちは。SYNT代表佐々木です。

最近、話題の本「Irresistible 『僕らはそれに抵抗できない』」を読んでいます。

SNSに、ネットゲーム、私たちの多くは何かに対して「中毒」かもしれません。LINEでメッセージがきているか数分間おきにチェックしてしまったり、気づいたらFacebookやTwitterを30分も眺めていたり、Youtubeで1時間使ったり。


そんなことはありませんか??


現代は私たちをいとも簡単に「依存状態」にさせてしまいます。

依存型ビジネスのつくられかたを本書で学ぶことができます。


私は、英語教育サービスを開発していますが、ユーザーのみなさんが、語学学習を継続しそして成果をあげてもらえるようなサービスを作るために、本書から学んでおります。


本日紹介するのは、「ツァイガルニク効果」です。

ブリューマ・ツァイガルニク(Блюма Вульфовна Зейгарник) ※読めません

ツァイガルニクさんというリトアニア人の心理学者が、発見したことは、

「未完了のタスクの方に対して、我々は心を奪われやすい」ということ。


=====Irresistibleより抜粋、引用、改変======

ある日、ツァイガルニクさんは喫茶店にいました。

そこにはある”デキるウェイター”がいました。たくさんのお客さんとその注文内容を記憶し、「7番テーブルにホットドッグ!」「2番テーブルはウィンナーコーヒー!」「12番テーブルは、オリジナルブレンドコーヒー!」・・・

この超人的な記憶力に、彼は驚きました。

しかし、どうも、注文をテーブルに運び終えると、ウェイターの記憶はそこで綺麗さっぱり消えるようです。


ツァイガルニクさんは考えました。

「あのウェイターは未完了のオーダーを記憶している。」


その喫茶店でのエピソードから、彼は実験を思いつきました。


被験者に簡単な課題(粘土で人形を作る、箱を組み立てるとか)に取り組んでもらって、課題は途中で邪魔されて中断されます。


そして、終了後に課題の内容を思い出すよう被験者に求めるのです。



すると、課題を最後までやりきった被験者より途中でやめさせられた被験者の方が2倍も課題のことを思い出せたそうです。


彼らは課題を「やり終えなかったから」よく記憶しているのだと。


その理由は「緊張感」だと本書では書かれています。


課題が未完了だから緊張感が保たれます。すると、緊張状態が保たれるので、課題を解決したいという欲求も維持されるのです。


これをツァイガルニク効果と言います。


======以上、Irresistibleより抜粋、引用、改変=====


語学学習最大の敵は何と言っても「モチベーション」です。


英語って地味なんですよね。2000時間勉強しないといけないわけで、毎回ワクワク、毎回ドキドキッなんてことはありません。


だから、「もっと学びたい!」という自発的な気持ちをユーザーから引き出すことはもっとも大切なのです。


そこで、コンテスト形式にするということを思いつき、SYNTオンライン発音コンテストを開催しているわけですが、

このツァイガルニク効果の要素を取り入れないかと思いました。



一回の講座やコンテストの学びはそれ自体が完結しているものですが、

語学学習の最終ゴールからみて、道半ばであるということをユーザーさんに強く意識してもらうような働きかけをすれば、

勉強はしたけれど、「自分のタスクはまだ未完了だ」と思ってもらえる。


すると、ツァイガルニク効果の実験のように、その課題のことに心を奪われる。そして、語学学習への気持ち、英語を話せるようになりたい!という気持ちが続くのではないでしょうか・・・・?



英語はやらなくても生きていけますから、緊張状態が維持できないのでしょう。


Irresistible~依存型ビジネスのつくられ方~、という本から、語学学習サービスを作る佐々木が学んだ報告でした。


今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

This article was written by Shu Sasaki (SYNT)

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