蟹が喰えなくなる!気候危機・まとめ読み
ズワイガニ、タラバニが喰えなくなる?
8月21日、米海洋大気局(NOAA)はアラスカ州沖のベーリング海に生息していた数十億匹のズワイガニが海水の異常な温暖化の影響で代謝が過剰になり、餓死したという調査結果を発表しました。
ベーリング海の生態系が一変してしまい。氷に覆われた冷たく危険な北極圏の環境はほとんどなくなり、北極圏の生態系が大きく変化していると予想され、タラバガニやアシカなどの海洋生物にとっても生息できない場所になりつつあるとのこと。
強力化する病原体ーヤバイでしょう!
8月8日、ハワイ大学マノア校の研究者たちによると、気候変動によって人間に感染する病原菌の58%が強力になった可能性があるといいます。
気候変動によって、蚊などの病原菌を媒介する生物の生息域が広がってしまうことも指摘されています。
この記事の以下の指摘については真摯に受止める必要があると思います。
アメリカ合衆国のヒートアイランド現象
アメリカの非営利気候研究機関クライメート・セントラルは、国勢調査のブロックごとにヒートアイランド指数(UHI指数)を算出した結果、主要な65都市に住む5000万人のうち68%にあたる約3400万人が、周辺地域よりも平均4.4度以上高い温度の都市部に居住していることを明らかにしました。
また、ヒートアイランド現象が低所得者階層の住む場所に偏っているということも明らかになりました。
気象危機・気候災害の中でも猛暑が最も多くの命を奪う原因となっていて、熱波時には、都市部の何百万もの人々が熱中症などの健康問題に苦しみます。
特に、低所得者層の人々は、冷房の使用に伴う電気代の増加に耐えられなかったり、そもそも、冷房設備を購入できなかったりしますので、当然、健康リスクが高まり、最悪の場合、命を落とすこともあります。
また、高齢者、子ども、妊婦、基礎疾患のある方、屋外で働く人、住居のない人などは、暑さに特に弱く、注意していても熱中症になるリスクが高まります。
気候危機・気候災害は万人に対して公平に襲ってくるものではありません。特定の人たちに狙いを定めて襲ってくるのです。
気候正義が叫ばれる所以です。
※ ヒートアイランド(heat island=熱の島)現象とは、人間活動が原因で都市の気温が周囲より高くなることをいいます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?