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#夢日記 いなり寿司を持って遺跡に迷い込む 1

ここは学校か

 学校のようなところで夫といっしょにあちこち見て回っている。学園祭なのかもしれない。見知ったひとたちなどもいて、「余ったから持っていきなさい」と言われてリュックにいなり寿司をたくさんつめこまれる。3パック詰め込まれる。家族3人だから、まあいいか、と思ってもらっておく。

 食料をつめた重たいリュックを持って探検のような気持ちになって展示を色々と見てゆく。奥にアトリエ棟のようなものがあって学生が創作をしているのが見える。

 普通の教室のようではない形なので、色々と迷ってドアを開けたら廊下があって、全然違った意匠の古い建物の中に出てしまった。こんなに敷地は広くなかっただろうに、と思うが、学校の奥にまた別の庭があって、また古い校舎があるのだった。

いなりずしを暴かれる

 真っ黒に塗られた古い、天井の高い部屋に迷い込むと、そこで誰かが会合をしている。見ると日本の政治家のような顔をしたやつがいて、やたらと大声を張っている。あたしでも顔を知っているんだから偉いやつだ。やつは誰もが自分を当然知っていると思っている人間独特の喋り方だった。


「ここに来て座りなさい」と政治家がいうので座ると、荷物を調べられ、いなり寿司が出てきたので、彼はそれを見咎めて、あたしが非常にまずいことをしているかのように言う。
「おまえはだらしのない女だ。古いいなり寿司をごちゃごちゃの荷物の中に入れてそのまま忘れていたんだろう。腐ってしまうまで食べ物が見つからないようなカバンを持っている女なんかダメだ」などという。

 彼は嘲笑するようにパックからいなりずしを出してそのへんにぶちまけている。完全に頭がおかしいやつだと思って黙ってそれを見ていた。
 政治家はお仕置きに夢中になっており、あたしの表情などは見えていない。へらへらと笑いながら、「あとでここに来なさい。こんな不祥事をしたんだから」と名刺を渡してきた。渡しながら肩を叩いて胸を触ったりする。不祥事ってお前のことだろうが、と考える。

 こんなやつのところに行ったら何をされるかわからない。やなこったと思いながら、あたしはただ黙っていた。一緒にいる人間には表情がない。
 政治家は立場があるんだろうから、このことどっかに書いてやる、と思いながらあたしはリュックを持ってその場を出てゆく。いなりずしは3パックは入っているはずだが、政治家がみつけたのは1パックだけだ。カバンの中がそれだけ迷宮なのかもしれないが、こんな場所に迷い込むことに比べたらたいしたことはない。

 外に出るとまた景色が違う。

つづく

#夢日記
#いなりずし
#迷宮

おひねりをもらって暮らす夢は遠く、自己投資という名のハイリスクローリターンの”投資”に突入。なんなんだこの浮遊感。読んでいただくことが元気の素です。よろしくお願いいたします。