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【夢日記】半裸で歩き回って

ブラジャーが何故か無い

夢の中でブラジャーがなぜか無い。
朗読ライブの練習をしているところで、本番が迫っているので、何かしらの事故を夢に見るのかも知れない。テストの準備が間に合わない夢を見るようなものかしら?と思う。
自分の部屋で着替えているのだが、下着がなくて、仕方がないのでブラウスをじかに羽織るが、そのブラウスは薄くて透けているのだ。

あたしがいる場所はどこかのリゾート地で、季節は夏でとても暑い。ホテルのように立派な建物で、すぐ外はビーチになっているが、自分たちの部屋はそれほど豪華ではない。狭くて散らかっている。
テレビが一台あってつけっぱなしになっており、Youtubeみたいにおすすめの動画が次々と再生されるのだが、なんだか自分にぴったりの気がしない。大好きなPrinceの曲がかかるが、それはなぜかカラオケになっていて、画面に映るのは戯画化された紫野郎を演じる俳優だ。
「殿下に失礼じゃんか」
夢の中のあたしは口をとがらせてそういう。
部屋にいる夫はどうでもよさそうに返事をする。

仲間が迎えに来る


部屋に演劇をやっているであろうような人たちが迎えに来る。若い人もそうでない人もいる。
あたしはもうこれは夢だなと気がついていて、夢の中でも朗読劇の練習のことを考えているんだな、あきれたものだな、と考える。

連中はビーチに出ようと誘う。
あたしはなんとなくそのまま彼らについて行く。主導権があるのは彼らなのだ。自分は俳優でもなんでもないんだから。

外はかなり暑い。みんな水着のような軽装だ。ブラウスを着ていても暑い。でもそれを脱ごうとして、自分がその下には何も着ていないことに気がつく。気がつくのだが、そんなことより、誘いに来た仲間たちが、まるでそんなことは気にしていないことに非常に驚く。
半裸の人など他にいないのに、あたしが半裸であることを気にしないのだ。

胸の前で腕を組んで胸元を隠しながら歩いているが、誰も何も注意しないし、ビーチにいる他の人もこちらを見たりしない。

誰も自分のことなんかよく見ていない

それであたしはいつもながら、いつも思うことを口の中で唱えて納得する。
「だれもあんたのことをよく見てはいない。他人のことを気にしている人なんかめったにいない」と。
問題は自意識にあって、自分ができることやできないことや、服装やふるまいの足りないことや十分なことなどは、小さな問題なのだ、と繰り返し肝に銘じているはずなのだが。
いや、それにしても。自分が常識から外れることを気にする人すらいないのか?仲間にも?家族にも?と少し納得がいかない。

連絡の途絶えていた友達が訪ねてくる

色んなところを歩き回ったあと自分の部屋に戻ると、長いこと連絡をしても返事もくれなかった友達があたしを訪ねて来ていた。
「嫌われているのかもなどと考えたのも自意識過剰か」と、あたしはつぶやく。ごくごく普通に挨拶を交わす。

だれもそんなに自分のことなど見ていないし、こだわってもいないのだ。自分にとって自分が重大なだけで、自分がどんなことをしていても、たいしたことではないのだ、という考えが頭のなかで回転する。
自分が誰かを傷つけているかもしれないと考えることすら、うぬぼれでしかない。自分なんか目立ったこともなければ、特別優れていたことも、とりたてて迷惑をかけているわけでもない、とぶつぶつ自分に言い聞かせるのだった。

親戚の女の子も訪ねてきた。ビーチを背に立派で美しい建物の柱によりかかっているのだが、なんとなくその髪の色がいつもより薄く見える。
よく見ると髪の毛が薄いのではなく、彼女自身がパラフィンのように透けているのだった。
周りの誰かが言った。
「彼女はずいぶん成長したよね。立派な女性になった。分別も立場もある」
あたしはそれに同意しながら、「だけど体が透けているよ」と思う。

終わり


おひねりをもらって暮らす夢は遠く、自己投資という名のハイリスクローリターンの”投資”に突入。なんなんだこの浮遊感。読んでいただくことが元気の素です。よろしくお願いいたします。