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伴走支援の紹介②―Syncableの伴走支援者にインタビュー!団体と向き合う彼らの想い―

こんにちは!カスタマーサクセス部の武藤です。

今回は、マンスリーファンディングやクラウドファンディングなどで、団体さまの伴走支援を行うSyncableファンドレイジングチームに所属する、高村さんと増田さんにインタビューをしました!

自己紹介

武藤:まずは、簡単な自己紹介をお願いします。

高村:僕はSyncable登録団体の伴走支援を3年ほどやっています。約70団体の伴走経験があります。伴走したことのある団体さまの活動分野は、動物の保護や難病など様々で、准認定ファンドレイザーの資格を保有しています。
認定ファンドレイザーの試験を2023年3月に受験予定です。Syncable伴走チーム内では、自分が一番長い期間ファンドレイジングに携わっているので、これまでの経験や知識をチームに伝える現場のリーダーを担っています。

増田:同じくSyncable登録団体の伴走支援をメインに行っていて、チームマネージャー的な役割についています。伴走団体数は20件くらいで、高村くんと同じくジャンルにとらわれず色々な領域で活動している団体さんの伴走をしています。2022年12月で、伴走歴は1年3か月目に入りました。

武藤:お二人ともいつも、団体さまのインタビューでお世話になっています。

▽事例インタビューはこちら▽

ファンドレイザーになったワケ

武藤:お二人はどうしてSyncableのファンドレイザーになったんでしょうか。

新しいファンドレイジングの手法に魅了された

高村:僕はもともとファンドレイザーになりたいという夢があって、大学生のときにSyncableと出会いました。準認定ファンドレイザーの資格取得後に、はじめてファンドレイジングのサポートのチャンスをくれたのがSyncableで、マンスリーファンディングやバースデードネーションといった、新しいファンドレイジングの手法を作り出していくというSyncableのスタンスにすごく共感して、ジョインしました。

前職の経験を活かせる

増田:自分はソーシャル領域で活動したいと思ってSyncableに転職しました。以前の会社では新卒採用などをやっていて、企業で働く人を集めるということが、寄付のお金を集めるということに似ているなと思って、今までやってきたことが転用できるのが、ファンドレイザーという職なんじゃないかなと思っていました。
Syncableを選んだ理由は、プラットフォームのサービス提供だけでなく、団体さまのニーズや課題に合わせた伴走支援も提供しているところに魅力を感じたからです。

団体さまと向き合うときに大切にしていること

武藤:普段伴走支援をする際は、どのような気持ちで団体さまと向き合っているのでしょうか。また、何を大切にしているのでしょうか。

一番寄付を集めたい、という気持ちで

高村:伴走支援って、団体さまのチームに入らせてもらうことになりますよね。僕はそのチームの中で、寄付を集めたいという気持ちを一番持っている人になろうと心掛けています。寄付集めなのでなかなか集まらないこともありますが、そんな時は団体さまもモチベーションが下がってしまいますよね。そんな中でも自分は最後まで諦めずにいようと思っています。
「一番寄付を集めたい自分はどう動くか?」ということを自問自答しながらファンドレイジングに向き合い、チームの中で必要な行動を起こすことを心がけています。

出来ることを模索し、最後まで寄り添う

増田:私も同様です。外部の人間が団体内部に入るということで、その団体さまの可能性を一番信じようというスタンスで伴走をしています。団体内の人々が、自分たちでは見えていなかった自分たちのポテンシャルを伝えられるように、それを信じてやり切ろうという気持ちを持っています。仮に向こうが、もうだめだ、と折れてしまっても、最後までポテンシャルを信じて応援し続けようと思っています。
また、ファンドレイジングを行うにあたって、出来ないベースの話ではなく、どうしたら出来るようになるのかというのを模索する寄り添い方、アドバイスの投げかけ方をしたいと考えています。例えば、「今は〇〇があるから忙しい…」ということに寄り添いながらも、各団体さまの理想に持っていくには何をすべきかというのを考える目線を持っていたいです。団体のメンバーさんは、お客さんという形ではなく、同じ目線で理想を作り上げていくビジネスパートナーだと思っています。目的・ゴールを達成するために、なんでもアイディアに賛同するイエスマンではなく、時には厳しいことや伝えるべきことを伝えられる存在でありたいなと思っています。

関わった団体さまに望むこと

武藤:伴走支援を通して、関わった団体さまにどうなってほしいですか。

集めた寄付が、受益者に届くように

高村:団体さまが寄付を集めるとき、そこには必ず何らかの事業がありますよね。それが、団体さまの想定していた通りに受益者に届いてほしいなと思っています。
これは中長期的な希望になるのですが、日本にある、様々な社会課題の最前線にいる団体さまを複数回伴走して、彼らの理想とする団体になれるように付き合っていきたいなと考えています。伴走を通して、彼らの掲げるミッションの達成にも近づけられたら良いですね。

キャンペーンを通してイメージを具体化できるように

増田:私もそうですね。団体さまの活動の先には、必ず受益者がいます。団体さまが、支援を届けたいと思っている対象がいることを常に忘れてはいけないと思いますし、キャンペーンを実施することで、団体さまがその「想い」に向き合い直すような機会になればと思います。
具体的には、描くビジョンに近づくためにどのような事業ロードマップを辿っていけばいいのかを再考するきっかになったり、目の前の受益者に必要な支援は届けているけど、団体として今後どのようなビジョン・コンセプトに向かっていけばいいのか、そんなことに改めて向き合える機会になれば良いなと思います。

印象深い伴走支援

武藤:今までで、一番印象に残った伴走支援を教えてください

新しい施策のきっかけになった、2回目の伴走支援

高村:自分は、初めての2回目のマンスリーファンディングを開催した団体さまの伴走支援が記憶に残っています。

その団体の1回目のマンスリーファンディングは、目標を100人に設定し159人の支援者が集まりました。2回目も同じ100人を目標とし、色々と施策を行いましたが1か月目が終わったところで3人しか支援者がいなかったんです。その後、Syncableのファンドレイジングチーム内や、団体さまのファンドレイジングチーム内でも会議を行い、これまでの施策の効果検証や課題分析を行いました。その結果、下記のような部分の軌道修正が必要ではないかと考えました。

  • 既存のマンスリーサポーターが「なぜ応援してくれているのか」もっと知る必要があるのではないか(これまで伝えていたメッセージを修正した方が良いのではないか)

  • 寄付の依頼者を変更する必要があるのではないか(ファンドレイジングチームメンバーが中心に依頼していたが、ターゲットとしていた方々は顔見知りではなく、前回のマンスリーサポーターの方が共に活動しているので、親密な可能性が高く、依頼を手伝っていただけないか)

そこで、1回目のマンスリーファンディングで寄付者になってくださった方にインタビューを行ったんです。インタビューを通して、サポーターの皆様のモチベーションを理解することができたため、発信していくメッセージを修正しました。さらに、インタビューを受けてくださった方が友人や知り合いなどに広めてくださって。その連鎖反応で寄付者が集まりました。

そして、最後まであきらめずに、最終的に105人の支援者を集めることが出来ました。
この経験がすごく僕の中で印象に残っていて、今となっては寄付者にインタビューをすることは施策の一つとなっていますが、この出来事が無ければ有効な施策だと気がつくのはもっと遅かったかもしれません。

最後まであきらめないことや軌道修正の重要性に気づかされました。
また、既にマンスリーサポーターとなっている人が友人を誘うことで、寄付の連鎖反応が起きました。マンスリーファンディングでもなんでも、寄付ってPtoP(ピアトゥーピア)(人と人との繋がりで成り立つこと)なんだなと改めて実感しました。このPtoPという、人と人とが助け合うことはSyncableのビジョンにもなっていますし。

その後の基準になった、初めてのMF伴走支援

増田:私は全ての伴走支援が印象的でした。笑 でも、ファンドレイザーを始めて、最初の頃に伴走をしたとある団体さまが、すごく印象に残っています。この伴走支援は、私が担当した初めてのマンスリーファンディングの案件でした。

団体さまがSyncableの伴走支援に期待していることと、団体さまにSyncableが期待することをきちんと近づけていくプロセスや、代表者一人だけでなく団体全体でファンドレイジングを推進していく体制づくりや、寄付を募ることへのハードルの高さを溶かしていくことなど、マンスリーファンディングの企画そのものもそうですが、団体さまへの向き合い方、付き合い方においてすごく成長できた案件でした。
さまざまなことを考慮して、当初は30名目標でスタートした企画でしたが、サードゴールまで目標を立て、結果的に81名の支援者を集めることもできました。

ゴールを大幅に達成できたこともうれしかったのですが、キャンペーン期間中だけの話ではなく、今回の企画でトライしてくださったこと(広報施策やファンドレイジングの知識など)をその後も続く団体さまの活動の中に活かそうとしてくださったことが本当に嬉しかったです。
すごく大変でしたが、出来ないことを起点にして考えるのではなく、出来ることは何かなと模索することができました
この経験は、あそこまでやり切れたかな、あの時くらい脳に汗かいてるかなと、今の伴走支援の基準になっています。

伴走支援チームのコミュニケーション方法

ファンドレイジングチームのメンバーで

武藤:ファンドレイジングチームは皆さんすごく仲が良く見えるのですが、社内での他のファンドレイザーとのコミュニケーションはどのように取っているのでしょうか

互いに施策を学びあう

高村:お互いに伴走している団体さまの事例を毎週共有する機会を設けています。チームビルディング的なものですね。そこではお互いがお互いの施策を学びあうことが出来ています。リモートワークのメンバーもいるので、基本的にはオンラインでの関わりとなっていますが、オンラインであっても連携を密にとっています。なので、対面で会った時も仲良くコミュニケーションを取ることが出来ています。

”自分ゴト”意識が高い仲間たち

増田:そういったミーティング以外でも、1on1を行ったりしてコミュニケーションを取ったり、社内のコミュニケーションツールであるSlackのチームチャンネルで「こういう事例が欲しい」と積極的に質問をしたり、「こんな要望がありました」といった団体さまからいただく声を共有しています。

仕事として社会課題を扱っているからではあるんですけど、普段、こんなに社会課題に関して議論出来る場っていうのはそこまでないと思います。もっとこういう魅せ方するといいよね、こういう方法がいいよねと常に考えられるのは貴重な場だなと思っています。
あとは、社会課題を”自分ゴト”だと考えてる人が多いですね。自分で団体をやっていたり、ソーシャル領域と距離が近いなと感じます。そうやって、社会課題について考えることが「当たり前」なんだろうなと思いますし、そういう人たちが多いのもあって、気が合うんだと思います。

チームの今後の展望

武藤:Syncableファンドレイジングチームの今後の展望を教えてください。

伴走支援を通して、団体さまのポテンシャル以上を引き出したい

高村:団体さまの顕在化されているファンドレイジング力以上のパフォーマンスを、伴走支援でより引き出していきたいと思っています。Syncableがあったからこそ、こういうことが出来た、拡がったといったサポートを提供していきたいです。
個人的には、データの収集をたくさん行って、再現性を持たせた伴走支援を行っていきたいと考えています。加えて、資金の使われる事業を、寄付の集まりやすいものに出来たら良いですね。最終的には、Syncableの伴走支援を利用した団体さまが、質の高い事業を社会に出していけるような伴走支援を行っていきたいです。

お金だけじゃない、様々な経営資源を集められるようになりたい

増田:私は、ファンドレイジングだけではなく、事業にどう入っていくかが重要だなと思っています。採用活動を行っていたからというのもあるとは思うのですが、お金の側面だけではなくて、ヒト・モノ・情報など、活動の際に必要な経営資源を必要なときに調達できるファンドレイザーを目指し、さまざまな方向から団体さまに頼っていただけるようになっていきたいです。

団体さまに向けて

武藤:本日はありがとうございました。最後に、団体さまに向けて一言お願いします。

高村:受益者の方々へ団体さまの支援を届けるために、全力でサポートさせていただければと思います!Syncableでの寄付募集が、今後の団体運営にとってプラスになっていくような伴走支援をおこなって参る所存です!

増田:クラウドファンディングの企画進行へ並走するだけでなく、団体さまのポテンシャルを最大化していけるようなお付き合いができればと思っています。
ファンドレイジングを通じて、自団体の可能性をより一層広げていきましょう!

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