気象観測システム移設その後(2)
前回、システムの移設後の課題などについて紹介した。
その後、課題や更なる問題への対策を行った。
雨対策
移設にあたって、雨が降っても観測に耐えうるかどうかを心配していた。ただ、移設後に雨が降らず、ようやく降水があったのが12/24。
湿度の上がり具合を見ると、この日の14:00前に雨が降り始めたようだが、18:00前に観測が停止した。
マイコンはWi-Fiへアクセスできているのだが、一旦ホストしている初代Raspberry Pi上のHTTPサーバー(Bottle)へのアクセスログを見ると、異常値のため、HTTPサーバーでデータをはじいて、AmbientやThingSpeakへはアップしなくなった。
降雨後に発生しているので雨が原因でセンサーからデータが取得できなくなっていることは明らかであったのだが、夕方暗くなっていたのでティッシュで軽くセンサーモジュールを拭いてみたが、効果はなかった。
翌朝、センサーモジュールのコネクター部分に水滴が付いていることを確認。センサーが壊れてしまっていると思っていたが、水滴を拭き取って再度接続してみると、観測を再開できた。センサーは壊れていなかったようだが、しばらく様子を見ている。
12/28も雨が降ったが、特に観測を停止するようなことはなかった。ただ、このままでは十分ではないので雨対策にひさしを取り付けて、雨水がかからないようにした。
異常値問題
先日のnoteにも書いたとおり、1日数回、異常値を観測することがあったが、ケーブルの挿し具合が甘かったので指し直した。
その後は特に明らかな異常値は発生しなくなったが、もうしばらく様子を見ることにする。
欠測問題
雨戸を閉めている夜間、Wi-Fiへの接続が悪く、欠測になっている問題。
その後、Raspberry Piからpingを送り、そのログを解析してみると、Wi-Fiへ接続できないこともまれに発生しているのだが、NTPサーバー(ntp.nict.jp)から時刻が取得できていないことが原因となっていることが分かった。
5分おきに正時(00秒)にセンサーデータを取得するために、Wi-Fi接続後にNTPサーバーから時刻を取得しているが、15秒で時刻取得できない場合はタイムアウトとして測定しない。この時刻取得NGが大きな原因だった。
そこで対策として、Raspberry Pi上のNTPサーバーから時刻を取得するようにしたところ、ほぼ欠測がなくなり、夜間でもかなり安定した測定ができるようになった。
バッテリー交換
自宅ベランダで観測していた際、5,6日でバッテリー交換が必要だった。そのため、ほぼ5日ごとにバッテリーを交換していたのだが、しばらく交換せずにいたところ、7日間しても稼働していた。
Wi-Fiへの接続も必ずしも良くないので、消費電力は大きくなるはずだが、これなら週1回のバッテリー交換で済みそうだ。
さいごに
これで大きな問題はクリアーされたので、煩わされることなく安定稼働に入れそうだ。
最近いろいろとやらないといけないけど、滞っていることがあるのでそちらに注力しようと思う。
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