気象観測システム移設
はじめに
2ヶ月以上前のnoteの最後にシステム変更をすると言っていた。実際には、システム変更というより、実家の庭へ移設をしようと思っていた。
以前も一度実家の庭への移設を試みたことがあるのだが、Wi-Fiへの接続が悪く、欠測が多いことから断念したことがある。
今回は、下記のnoteに記載したとおり、Speed Wi-Fiを使うことでネットワークの安定化を図ることにした。
そして今日ようやく移設をすることができたので紹介する。
システム移設の準備
これまでの気象観測システムは、屋外に設置して運用しているにも関わらず、ブレッドボード上にジャンパーワイヤーで配線した状態で観測を行っていた。そのため、配線の接触不良で観測値が異常値なることもあった。
そこで今回はユニバーサル基板にスズメッキ線で配線をした。また、防水ケースも購入し、屋外でも安心して運用できるようにした。
下記写真の基板中央がマイクロファンのESP8266のボード、左に照度センサーBH1750、基板下から出ているケーブルの先に温度、湿度、気圧のセンサーBME280を接続している。
マイクロファンのESP8266のボードは幅が狭く、基板上でスペースを取らないので気に入っている。
これを実家の庭の木蓮の木にくくりつけて、下記写真のように設置した。設置にあたり、周囲のユキヤナギなどが邪魔をしていたので少し剪定して風通しを良くした。
寒くなると木蓮は葉が落ちるが、南側の家の陰になり、太陽高度の低い時期は直射日光が当たらない。また、太陽高度の高い時期は木蓮の葉が生い茂り、直射日光が当たらない。そのため、観測には比較的良好な場所だと思う。
ただ一つ面倒なのは、これまで通りモバイルバッテリーを使っているので、6日程度で交換する必要があるが、ケースの四隅にあるプラスチックのネジを回して取り替える必要がある。
これまでのようにベランダ設置でないので、晴れている日は良いが、雨の日はバッテリー交換が難しいだろう。天気予報を見ながら早めの交換が必要になりそうだ。
今日夕方から観測を始めたところだが、Wi-Fiへの接続の問題と思われるが、やはり欠測が見られる。夜間は雨戸を閉めているため、Wi-Fiの接続が悪くなることが予想されるが、どの程度の欠測が発生するか、しばらく様子を見たいと思う。
さいごに
決断してから2ヶ月以上も経って、ようやく移設にこぎつけた。
2ヶ月もかかった原因の一つが、基板などを作成するために不足している部材の購入が必要だったことだ。
ネットで購入すればいいのかもしれないが、この手の部材はやはり実物を見ながら購入したかった。
11月の初めに京都へ行ったので、ついでに帰りに河原町のマルツで部材を購入しようと思っていた。ところが智積院の拝観後、道順を検索していたら7月に閉店の文字が。。。コロナの影響なのだろうか?仕方なく翌週、大阪の日本橋まで買い出しにいくことになってしまった。
それ以外にも、最近天気が良ければ週末は天体撮影をしているので、写真の画像処理などいろいろとやることが多かったのも、移設が遅れた原因だ。
と言うことで、いろいろと言い訳をしてみたが、ようやく移設ができて良かった。しばらくは安定運用できるよう見守っていきたい。