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「喜び学ぶ」の法則【58】兌為沢(だいたく)/64卦

笑顔、議論に参加、練習、知識、学習、喜び、研究、勉強、話し合い、考えと感情を共有統合、友人間の交流、苦労を忘れる、喜び、喜ばせ、喜ばれる
の【58】兌為沢(だいたく)。



【~「易」に全てを帰納する~】。プロフィールに書いた言葉です。いろいろな現象や出来事、事例やデータには共通点があります。帰納するとはその共通点を探して言葉でまとめてみようという試みです。その帰納する言葉になるのが易(易経)の言葉です。


「一回読んだだけでは理解できない」というのは、易(易経)を学ぶ人には共通している悩みのようです。自分もそれで大分苦労しました(今でも苦労しています)。


学んでいると、たまに「これはこういうことなんじゃないか」と分かる瞬間があります。そうしてまた原文(漢文)と書き下し文を読んだりすると理解できたりします。


易(易経)を初めて知る人、また学びたいと思ってる初心者に、過去に初めて易(易経)を学び始めたときに自分が困ったこと、つまづいたこと、苦労したことなどを盛り込みながら書いていますので、興味がある人はどうぞ参考にしてみてください。


このNOTEは原文(漢文)と書き下し文を確認したい時などに参考にしてもらえたらと思います。


全部である64卦あるなかのひとつ58番目の【58】兌為沢(だいたく)の原文(漢文)と書き下し文です。



【58】兌為沢(だいたく)

 

『卦辞』

「兌、亨。利貞。」
「兌(だ)は、亨(とお)る。貞(ただ)しきに利(よろ)し。」

(だはとおる。ただしきによろし。)


『彖伝』

「彖曰、兌、説也。剛中而柔外。説以利貞。是以順乎天、而應乎人。説以先民、民忘其勞。説以犯難、民忘其死。説之大、民勸矣哉。」
「彖(たん)に曰(いわ)く、兌(だ)は説(えつ)なり。剛(ごう)中(ちゅう)にして柔(じゅう)外(そと)なり。説(よろこ)びてもって貞(てい)なるに利(よ)ろし。ここをもって天(てん)に順(したが)い人(ひと)に応(おう)ずるなり。説(よろこ)びてもって民(たみ)に先(さき)だつときは、民(たみ)その労(ろう)を忘(わす)れ、説(よろこ)びてもって難(なん)を犯(おか)すときは、民(たみ)その死(し)を忘(わす)る。説(えつ)の大(おお)いなる、民(たみ)勤(すす)むかな。」

(たんにいわく、だは、えつなり。ごうちゅうにしてじゅうそとなり。よろこびてもってていなるによろし。ここをもっててんにしたがいひとにおうずるなり。よろこびてもってたみにさきだつときは、たみそのろうをわすれ、よろこびてもってなんをおかすときは、たみそのしをわする。えつのおおいなる、たみすすむかな。)


 

『象伝』

「象曰、麗澤兌。君子以朋友講習。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、麗沢(りたく)は兌(だ)なり。君子(くんし)もって朋友(ほうゆう)講習(こうしゅう)す。」

(しょうにいわく、りたくはだなり。くんしもってほうゆうこうしゅうす。)



『爻辞』


上六━ ━
九五━━━
九四━━━
六三━ ━
九二━━━
初九━━━〇

「初九。和兌。吉。」
「初九(しょきゅう)。和(わ)して兌(よろこ)ぶ。吉(きち)なり。」

(しょきゅう。わしてよろこぶ。きちなり。)
「象曰、和兌之吉、行未疑也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、和(わ)して兌(よろこ)ぶの吉(きち)とは、行(おこ)ないていまだ疑(うたが)われざるなり。」

(しょうにいわく、わしてよろこぶのきちとは、おこないていまだうたがわれざるなり。)


上六━ ━
九五━━━
九四━━━
六三━ ━
九二━━━〇
初九━━━

「九二。孚兌。吉。悔亡。」
「九二(きゅうじ)。孚(まこと)ありて兌(よろこ)ぶ。吉(きち)にして悔(くい)亡(ほろ)ぶ。」

(きゅうじ。まことありてよろこぶ。きちにしてくいほろぶ。)
「象曰、孚兌之吉、信志也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、孚(まこと)ありて兌(よろこ)ぶの吉(きち)とは、志(こころざし)を信(まこと)にすればなり。」

(しょうにいわく、まことありてよろこぶのきちとは、こころざしをまことにすればなり。)


上六━ ━
九五━━━
九四━━━
六三━ ━〇
九二━━━
初九━━━

「六三。來兌。凶。」
「六三(りくさん)。来(きた)りて兌(よろこ)ぶ。凶(きょう)なり。」

(りくさん。きたりてよろこぶ。きょうなり。)
「象曰、來兌之凶、位不當也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、来(きた)りて兌(よろこ)ぶの凶(きょう)とは、位(くらい)当(あた)らざればなり。」

(しょうにいわく、きたりてよろこぶのきょうとは、くらいあたらざればなり。)


上六━ ━
九五━━━
九四━━━〇
六三━ ━
九二━━━
初九━━━

「九四。商兌、未寧。介疾有喜。」
「九四(きゅうし)。商(はか)りて兌(よろこ)ぶ。いまだ寧(やす)からざるも、介(かた)く疾(にく)めば喜(よろこ)びあり。」

(きゅうし。はかりてよろこぶ。いまだやすからざるも、かたくにくめばよろこびあり。)
「象曰、九四之喜、有慶也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、九四(きゅうし)の喜(よろこ)びとは、慶(よろこ)びあるなり。」

(しょうにいわく、きゅうしのよろこびとは、よろこびあるなり。)


上六━ ━
九五━━━〇
九四━━━
六三━ ━
九二━━━
初九━━━

「九五。孚于剝。有厲。」
「九五(きゅうご)。剝(はく)に孚(まこと)あり。厲(あやう)きことあり。」

(きゅうご。はくにまことあり。あやうきことあり。)
「象曰、孚于剝、位正當也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、剝(はく)に孚(まこと)ありとは、位(くらい)正(まさ)に当(あた)ればなり。」

(しょうにいわく、はくにまことありとは、くらいまさにあたればなり。)


上六━ ━〇
九五━━━
九四━━━
六三━ ━
九二━━━
初九━━━

「上六。引兌。」
「上六(じょうりく)。引(ひ)きて兌(よろこ)ぶ。」

(じょうりく。ひきてよろこぶ。)
「象曰、上六引兌、未光也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、上六(じょうりく)の引(ひ)きて兌(よろこ)ぶとは、いまだ光(おお)いならざるなり。」

(しょうにいわく、じょうりくのひきてよろこぶとは、いまだおおいならざるなり。)