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「ファミリー」の法則【37】風火家人(ふうかかじん)/64卦

家族、サポート、家族を整える、ホーム、ファミリーライフ、家庭の喜び、感情管理、家族管理、集団に属する人、アットホームな関係の人、コミュニティー、家庭円満、内側を治めるの【37】風火家人(ふうかかじん)。


【~「易」に全てを帰納する~】。プロフィールに書いた言葉です。いろいろな現象や出来事、事例やデータには共通点があります。帰納するとはその共通点を探して言葉でまとめてみようという試みです。その帰納する言葉になるのが易(易経)の言葉です。


「一回読んだだけでは理解できない」というのは、易(易経)を学ぶ人には共通している悩みのようです。自分もそれで大分苦労しました(今でも苦労しています)。


学んでいると、たまに「これはこういうことなんじゃないか」と分かる瞬間があります。そうしてまた原文(漢文)と書き下し文を読んだりすると理解できたりします。


易(易経)を初めて知る人、また学びたいと思ってる初心者に、過去に初めて易(易経)を学び始めたときに自分が困ったこと、つまづいたこと、苦労したことなどを盛り込みながら書いていますので、興味がある人はどうぞ参考にしてみてください。


このNOTEは原文(漢文)と書き下し文を確認したい時などに参考にしてもらえたらと思います。


全部である64卦あるなかのひとつ37番目の【37】風火家人(ふうかかじん)の原文(漢文)と書き下し文です。



【37】風火家人(ふうかかじん)

 

『卦辞』

「家人、利女貞。」
「家人(かじん)は、女(おんな)の貞(ただ)しきに利(よ)ろし。」

(かじんは、おんなのただしきによろし。)


『彖伝』

「彖曰、家人、女正位乎内、男正位乎外。男女正、天地之大義也。家人有嚴君焉。父母之謂也。父父、子子、兄兄、弟弟、夫夫、婦婦、而家道正。正家而天下定矣。」
「彖(たん)に曰(いわ)く、家人(かじん)は、女(おんな)、位(くらい)を内(うち)に正(ただ)し、男(おとこ)、位(くらい)を外(そと)に正(ただ)す。男女(だんじょ)正(ただ)しきは、天地(てんち)の大義(たいぎ)なり。家人(かじん)に厳君(げんくん)ありとは、父母(ふぼ)の謂(い)いなり。父(ちち)は父(ちち)たり、子(こ)は子(こ)たり、兄(あに)は兄(あに)たり、弟(おとうと)は弟(おとうと)たり、夫(おっと)は夫(おっと)たり、婦(つま)は婦(つま)たり、而(しか)して家道(かどう)正(ただ)し。家(いえ)を正(ただ)しくして天下(てんか)定(さだ)まる。」

(たんにいわく、かじんは、おんな、くらいをうちにただし、おとこ、くらいをそとにただす。だんじょただしきは、てんちのたいぎなり。かじんにげんくんありとは、ふぼのいいなり。ちちはちちたり、こはこたり、あにはあにたり、おとうとはおとうとたり、おっとはおっとたり、つまはつまたり、しかしてかどうただし。いえをただしくしててんかさだまる。)



『象伝』

「象曰、風自火出家人。君子以言有物、而行有恆。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、風(かぜ)の火(ひ)より出(い)づるは家人(かじん)なり。君子(くんし)もって言(げん)には物(もの)あり、行(おこな)いには恒(つね)あり。」

(しょうにいわく、かぜのひよりいづるはかじんなり。くんしもってげんにはものあり、おこないにはつねあり。)




『爻辞』


上九━━━
九五━━━
六四━ ━
九三━━━
六二━ ━
初九━━━〇

「初九。閑有家。悔亡。」
「初九(しょきゅう)。有家(ゆうか)を閑(ふせ)ぐ。悔(くい)亡(ほろ)ぶ。」

(しょきゅう。ゆうかをふせぐ。くいほろぶ。)
「象曰、閑有家、志未變也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、有家(ゆうか)を閑(ふせ)ぐとは、志(こころざし)いまだ変(へん)ぜざるなり。」

(しょうにいわく、ゆうかをふせぐとは、こころざしいまだへんぜざるなり。)


上九━━━
九五━━━
六四━ ━
九三━━━
六二━ ━〇
初九━━━

「六二。无攸遂。在中饋。貞吉。」
「六二(りくじ)。遂(と)ぐるところなし。中饋(ちゅうき)に在(あ)り。貞(ただ)しくして吉(きち)なり。」

(りくじ。とぐるところなし。ちゅうきにあり。ただしくしてきちなり。)
「象曰、六二之吉、順以巽也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、六二(りくじ)の吉(きち)は、順(じゅん)もって巽(そん)なればなり。」

(しょうにいわく、りくじのきちは、じゅんもってそんなればなり。)


上九━━━
九五━━━
六四━ ━
九三━━━〇
六二━ ━
初九━━━

「九三。家人嗃嗃。悔厲吉。婦子嘻嘻。終吝。」
「九三(きゅうさん)。家人(かじん)嗃嗃(かくかく)たり。厲(はげ)しきを悔(く)ゆれば吉(きち)なり。婦子(ふし)嘻嘻(きき)たれば、終(つい)には吝(りん)なり。」

(きゅうさん。かじんかくかくたり。はげしきをくゆればきちなり。ふしききたれば、ついにはりんなり。)
「象曰、家人嗃嗃、未失也。婦子嘻嘻、失家節也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、家人(かじん)嗃嗃(かくかく)たりとは、いまだ失(しつ)ならざるなり。婦子(ふし)嘻嘻(きき)たりとは、家節(かせつ)を失(うしな)うなり。」

(しょうにいわく、かじんかくかくたりとは、いまだしつならざるなり。ふしききたりとは、かせつをうしなうなり。)


上九━━━
九五━━━
六四━ ━〇
九三━━━
六二━ ━
初九━━━

「六四。富家。大吉。」
「六四(りくし)。家(いえ)を富(と)ます。大吉(だいきち)なり。」

(りくし。いえをとます。だいきちなり。)
「象曰、富家、大吉、順在位也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、家(いえ)を富(と)ます、大吉(だいきち)なりとは、順(じゅん)にして位(くらい)に在(あ)ればなり。」

(しょうにいわく、いえをとます、だいきちなりとは、じゅんにしてくらいにあればなり。)



上九━━━
九五━━━〇
六四━ ━
九三━━━
六二━ ━
初九━━━

「九五。王假有家。勿恤吉。」
「九五(きゅうご)。王(おう)有家(ゆうか)に假(いた)る。恤(うれ)うるなくして吉(きち)なり。」

(きゅうご。おうゆうかにいたる。うれうるなくしてきちなり。)
「象曰、王假有家、交相愛也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、王(おう)有家(ゆうか)に假(いた)るとは、交々(こもごも)相(あい)愛(あい)するなり。」

(しょうにいわく、おうゆうかにいたるとは、こもごもあいあいするなり。)



上九━━━〇
九五━━━
六四━ ━
九三━━━
六二━ ━
初九━━━

「上九。有孚威如。終吉。」
「上九(じょうきゅう)。孚(まこと)ありて威如(いじょ)たれば、終(つい)に吉(きち)なり。」

(じょうきゅう。まことありていじょたれば、ついにきちなり。)
「象曰、威如之吉、反身之謂也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、威如(いじょ)たるの吉(きち)とは、身(み)に反(かえ)るの謂(い)いなり。」

(しょうにいわく、いじょたるのきちとは、みにかえるのいいなり。)