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『陳情令』〜友愛と絆の話は好き〜

私は『魔道祖師』は、楽器とテーマ曲に惹かれたのがきっかけで、

つい最近(BLを意識しないで観られた)ドラマ『陳情令』と、アニメ『魔道祖師』を観たばかりだし、
流行りものや世間の話題にともかく疎いので、
かなり前から人気だったとは知りませんでした。

それにしても最近は、小説でもコミカライズでも、
『後宮の烏』『薬屋のひとりごと』とか、
最近目についた、
『ふつつかな悪女ではございますが』『盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ』とか(タイトル長ッ)、
架空の大陸古代ものが流行りなんですね。

古代〜中世の日本を舞台にしたって、
架空にしろフィクションにしろ、仙侠ものの素材は豊富にあるし、
私は日本でしか書く素材を思いつかないんですが(^^ゞ

あえて架空日本ではなく、架空中国が、ほかならぬ日本で流行るのは、
近いけれど距離をおいた、知っているようで知らない世界が舞台のほうが、
ファンタジー要素がかきたてられるからなのかしら。

以前、BLが好きなのは、男女の恋愛だと生々しすぎて、美少年世界のほうがファンタジーに美しく描けるからだと、
その道の女子に聞いたことがありました。

それと同じなのかな。

私は、同性異性関わらず、もともと恋愛モノが苦手ですが、
これも同性異性関わりなく、友情ものや、絆ものは好きです。
始終ベタベタくっついて仲良くしていなくても、ペアやバディーでなく数人のチームでも、
お互いの真実を認めあい、信頼しあって、
いざという時に、共に戦ったり、難題に挑んだりする話に、無条件で惹かれます。

なので、
ドラマ『陳情令』みたいに、
世間にどんなに糾弾されても、たとえ世の中全てを敵に回しても、親しかった人たちから憎悪の刃を向けられることになっても、自分が信じた正義を貫き、
そんな主人公と、最初は反目していたけれど、やがてその真実と志を信じ、理解し、孤独に寄り添い、自分のすべてを振り捨てても、共に戦い守ろうとする、
心魂からの盟友というものの展開は、もう、たまらなくストライクでした!!

その絆に、曲や、琴と笛の共奏がからむのが、
また私には、魅力的で、

長いドラマだったけれど、私には珍しく、どんどんハマってしまいました。

そこをファンタジックに深読みすればBLになるんでしょうけれど…
BLは私、コメディタッチに使ってる描写以外は、どうも苦手です。(そういうシーンは、男女の恋愛モノでも苦手)

映像で、仙人ふうに空飛んだり、剣が舞ったりするアクションものって、
以前から中国作品には、アンディ・ラウやチャン・ツイィーなどでもよくあったし、
全国ロードショーでなくても、映画に詳しい友人に、特別上映の映画館に連れていってもらったりして、前から好きではありました。

いろんな意味で、見ごたえのある、あとを引く作品に、久々に出会えた感が、『陳情令』ではすごかったです。
ファンの方々からしたら、私などは今さらではありますが。

さて、先月末に、Huluで『陳情令』を、やっとひと通り観終わって
(約45分を50話・日本語字幕読みつつなので、時間かかる💦)、
これから落ち着いて、流し見してしまったところや、詳細を確認したいところ、観返したい会などを、引き続きじっくり観返そうと思ったら…

Huluでの配信が、7月で終了してしまうそうで😭

とりあえず、ひと通り観終わるのに間に合ってよかったけれど、
観返せなくなるのは寂しいなぁ…久々にハマったのに。

クドいようだけれど、ドラマはBL色を意識しないで観られて、
仙侠アクションと、盟友ものとして、純粋に好きです。

悪人のタイプや、敵対者を誹謗する人たちが、言葉でも態度でも容赦ないのと、
やたら血をみるのが、見ていてヒドすぎてたまらない部分があったけれど。

これだけ素晴らしい作品ですから、やっぱり原作の表現は読みたくなります。

『陳情令』の決着部分、クライマックスのアクション場面で、一番好きな展開、
原作ではどう表現してるのか、やっぱり気になって、読んでみたら、
クライマックスあたりで、主人公たちの両想いが成就するため、原作小説では戦闘シーンでも、BLど真ん中になってたのが、正直に言えば私にはちょっとキツくて…

原作はさすがに、ものすごい読み応えと展開で、なにしろ壮大な世界観のスケールが超大、
翻訳の文章も秀逸だし、読みだしたら止まらなくなります。
こんなすごい作品、自分でも「BL」にこだわって敬遠したくないし、
キツイ展開の中で、笑える演出としてBLが、いい効果になってるのが、表現法として卓越してると感じましたが、

最終巻は、私にはちょっと…その描写だけは、
表現力がすごいぶん、申し訳ないけれど、キツかった…
(ある程度は慣れられるものの、BLだと、ある描写が特に露骨になるので、それがどうしてもダメなのです💦)
日本だったら、二次創作で同人誌あたりがやってそうなことを、原作がやっちゃってるんだから、
表現方法はそこまできたかと、多様性に驚きもしました。

原作、ドラマ、アニメ、それにラジオドラマもあるそうですが(そちらは聴いたことない)、
それぞれ、要となる部分の扱い方や効果が異なり、それぞれに観ごたえ読みごたえあって、
応用がきいて、いくらでも表現が楽しめる、すごい作品だと、改めて思います。

今後も、ドラマは何度でも観られる環境にしておきたかったんだけれど。
配信が終わってしまうHulu以外のどこかで、今後も観続けられるところ、あるかしら。
(長編ドラマだから、DVDやBlu-rayは、高額になりすぎて、とても揃えられる自信がない)

アニメのほうは、日本でも吹替で放送されていたらしいから、けっこう観られるみたいなんですが。

ちなみに、You Tubeで観てる、パロディなのかな?『魔道祖師Q』って二頭身アニメが、
中国語なのでなに言ってるのかわからないけれど、原作等の物語展開を知っていて観ると、
単純に可愛くて面白くて、ハマってます💕
こっちも日本語吹替か字幕で、公開してくれないかな。


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