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夏至の夜の 天の河原を懐かしみ…(創作短歌)

5年前の夏至の宵、
ご神前お舞台にて、琴歌奉れりを、
懐かしく思ほゆ。

〜懐かしき 遠つ社の 夏至の宵
  浮世に恋ふる みそぎ川風〜

〜夏至の夜の 天の河原を懐かしみ
  夢の鳥舟 魂のみそ翔け〜

〜神招く 縁あればこそと 人は言へど
  憂き身なればにや 塞き越え難き〜

〜たびごろも 足かせもなく おとなひし
  若き巡りの 日そ懐かしき〜

〜天つ風 琴いと ふるる 
  み歌もて こたへし神の しらべおりくる〜

〜舞ひ人の 五十鈴のゆらに あぶみせし
  夏至のまつりに はぐれてそ恋ふ〜

〜天あおぎ 濁世をかこち わびさびし
  心をうつす ひとり琴のね〜

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