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天天の日・毎日といったら毎日…修練の話(^^ゞ

今日、10月10日は、“天天の日”だそうです。

Twitter(今はXか)を見ていて、たまたま知ったのですが、
『魔道祖師』の原作で、
「天天就是天天(毎日といったら毎日だ)」
という、有名ゼリフがあるのですが(BL的な意味で💦)、

なんの記念日かの由来は知りませんが、
10月10日が「天天の日」ということで、ファンのかたがたが盛り上がっていたようでした。

とはいえ、そっちの話題でなくて恐縮ながら(^^ゞ、
私にとって、今現在、
「天天就是天天(毎日といったら毎日だ)」
が合言葉…というか、自分叱咤になっているのが、横笛の修練です。

8月末くらいから、横笛の練習の際に、時々、音を記録していたのを、
先ほど、全部聞き直して整理したのですが、

自分で聴いてて苦しくなるほどに、まだまだ…
とはいえ、さすがに継続しているぶん、それなりには変化していて、
自覚はないにせよ、苦しそうに聴こえるのが、少しずつよくなってきている気がします。

先日、大道芸のかたの篠笛を拝聴し、笛談義しつつ、テクニックを見せていただく機会があり、
さすがに達人の演奏を、じかに間近に味わったことで、
ついつい入っていた肩の力が抜け、
上手に吹く意識より、なにより楽しく奏でることにシフトできたようで、
吹きながら体が軽く動くようになりました。

客観的に自分の音を聴くと、まだ曲を追いかけるような感じで、音に心が入っていないのがわかります。

同時期に録音していた、活動の主流の、勾玉型眞琴の自由奏の響きを自分で聴いて、
音調の心地よさがまるで違うことにも驚きました。

横笛を、歌うように吹き奏でられるまでには、まだまだ道のりは遠い…
そのために必要なのが、毎日楽器に触れ、少しでも音を出し続けることです。

整体の技術を習得した経験からすると、
最初の数年は、数日でも現場を離れると、復帰した時にカンを取り戻すのが大変ですが、
さすがに年数こなすと、カンどころが体にしみついて覚えていて、多少の休業期間ならブランクにならなくなりました。
ただし体力は落ちるし、人によっては指の圧加減が退化し、少しく戻るのに苦労します。

楽器経験では、マンドリンは数日弾かないでいると、弦をおさえる指先が退化して、一からやり直しになったものでした。
硬く細い弦が2本ずつあるマンドリンは、指の皮が出来上がるまでは、拷問のようです。それでも日々続ければ、ほどなく指先の皮が硬くなり、次第に見た目は普通の指先と変わらない、天然の指サックになります。
しかし、弾かない日が続くと、皮がめくれ上がって剥け、もとの柔らかい指に戻ってしまいます。
ピッキングのトレモロの精度も衰えてしまう。
それゆえ、弾き続けたければ、それこそ毎日弾き続けるしかありません。

能管の経験からすると、ある程度になれば、2〜3日程度、楽器に触れなくても、少し練習すれば戻れましたが、
最初の2年ほどは、毎日ほんの少しでも笛に触れて息を出していないと、すぐに音が出せなくなり、出せても音色の深みが失われます。
笛筋としての腹筋も退化する。
また、竹製の笛は、放置すると乾燥や湿気などで傷みやすいので、笛を長く活かすためにも、日々、息を吹き込んで安定させ続けねばなりません。

どんな道具でもそうですが、使わなければ劣化が進む。愛用するほどに活き活きとするもの。
だから私は、いくら好きなものでも、コレクションしたり、極力、数を持とうとは、なるべく思わないようにしています。
値段や値打ちではなく、縁のあったものを厳選して選び、そのひとつだけと生涯を共にしたい。

文章力もそうですよね。
どんなに才能や資質があっても、日々氣をこめて書き続けなければ、言葉を導くカンが鈍ります。

なんにせよ、何かを主流にして、長く続けたければ、そして長く大事にしたければ、
修練は「天天(毎日)」が基本。
プロでなくアマチュアでも、必要不可欠。

そういう意味で、
「天天就是天天(毎日といったら毎日だ)」
が、自分に課す叱咤にならざるを得ません。
怠け心や甘え出たら、自分にそう言い聞かせます。

ネパールフルートも、まだ自己修練5ヶ月目。
今は、ともかく毎日、横笛を少しでも吹くことに専心しています。

シフト制で、九時〜五時の仕事でないのが幸い。早朝や夜中に吹くわけにいきませんから。
欲をいえば、練習室が欲しいところですが…

でも、自分に課しているとはいえ、練習は苦行であってはならない。
好きだから、やらずにはいられない。
特に自己修練なのだから、誰のためでもない。
練習が億劫になるようなら、一過性の飽き性で終わる。

ご奉納などの活動の場があるのが、拍車になっているのは幸いに思います。
あの場で、こうやりたい…というビジョンがあるから、励みになる。
そのためにも、自分にとって得心がいく、そしてはずかしくない音色を響かせられるようになりたいから、
日々、練習。

毎日といったら毎日なのです!!

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